【合理的】仮設を組んで解体して終わりにする。盛替えをしない方法

知識

こんにちは、ブックマンです。

 

現場監督の皆さん、今回は計画で施工管理を楽しましょう。

現場監督は計画することが多く、現場を見ながら次の計画をするのは当たり前です。

 

しかし、現場監督はそんなにたくさんの仕事が出来るものではなく、現場を見れば計画が甘くなり計画に集中すれば現場管理が悪くなるジレンマをかかえています。

 

このようなことを解決するためには出来るだけ計画を少なくして現場を管理することが一番いいのです。

 

この記事はこんな人におすすめ
・計画が遅れてるため、現場に出て指示をすることが多い
・何度も同じような仮設を作っている
・計画したことが職人にうまく伝わってない気がする

 

この記事で伝えたいこと
合理的な計画をすることで次の計画する事を減らしましょう

 

 

現場監督の業務  施工計画

タブレットを使う作業員のイラスト(男性)

現場監督の仕事で大きな割合を占めるのが施工計画です。

 

いつ、どこで、誰が、何を、どうするかを決める必要があり、忙しい現場だと同時に何箇所も計画する必要があります。

計画に手が回らなくなり、ついつい現場にて指示をするようになってしまいますが、現場で口頭指示は伝言ゲームと同じになります。

 

言った言わない、聞いた聞いてないと伝え方一つで現場が上手くいかないことになります。

 

現場を上手く運営させるためには計画書を作成することが大事です。

誰が見ても内容がわかり納得できるような計画書が出来れば現場はある程度放っておいても何とか進みます。

 

施工計画をする上で気をつけることが2点あります。
・誰が見ても分かりやすい資料
・矛盾がない計画

この2点を気をつけないとすぐに現場で問題が発生します。

 

例えばですが搬入をするのにラフターを手配したが、ラフター設置箇所が資材置き場になっている。

資材置き場を移動しようにも移動先がない。

図面に色ぬりはしているが誰が何をどうするかが分からない資料だったりと作った本人しかわからないのは役に立ちません。

 

このような施工計画が矛盾していたり分からない資料を作っていると、いつまでたっても現場から事務所に戻ってこれず夜に計画、昼に施工管理という負のサイクルから抜け出せません。

 

合理的な計画をするのも大事ですが、まずは誰が見ても分かる計画書を作りましょう。

 

計画は作って見ないと分からない、実際やって見ないと分からないという人には良い計画か悪い計画か分かる簡単な方法があります。

それは説明をしなくても他の人が分かることです。

 

作った計画書を他の現場監督に見てもらいましょう。

その際に資料の説明をしないでください。

計画書の資料がきちんと出来ていれば見るだけで分かります

 

他の現場監督が分からないということはおそらく職人さんも分からないでしょう。

分からない計画書を見せても何度も説明することになるし、それぞれ違う人に同じ説明をする必要が出てきます。

 

ただし、物事には期日があります。

1週間後にやることの計画書が出来てないことなんてたくさんあります。

もう前日の夜になんとか出来た。というか作った資料もあります。

このような時は誰かに見てもらう時間はありません。

計画書通りに現場が進むかどうか分かりませんがなんとかよくする方法があります。

それは当日の朝礼前に打ち合わせをすることです。

 

職人さんは大体朝が早いです。30分前には来てる人が大勢います。

その中でも計画書を確認して欲しい人にざっくり要点だけ説明をして足りないところは手書きで記入して計画書の精度をあげましょう。

出来た計画書はスキャンとコピーして周知をしましょう。

 

せっかくだからきれいな計画書を作りたいという気持ちも分かりますがきれいに出来なかったということはそもそも計画が遅れているということです。

その計画はもう手書きで良しとしましょう。次の計画が待っています。

 

また、職人は長い話を嫌います。要点が分からないのは大体聞いてくれません。

計画書で何が言いたいのか、職人が何を聞きたいのかを簡潔に話しましょう。

計画書で職人が気にする要点は次のようなことです。
・いつからいつまでなのか?
・他業者との調整は必要なのか?
・やってはいけないことはあるのか?

このへんを気にしています。よく職人と話をしていつも何を聞きたいのかを理解しましょう。

 

合理的な計画で一番考えるのが仮設計画です。

仮設は文字の通り仮の設備のことを仮設と言います。

 

なければないほど工事費用がかからない、計画する必要がないため出来るだけない方が良いのですが無さすぎても工事が進まなかったり危険な箇所が増えてしまうという手の抜きどころが難しい工事です。

 

合理的と言っても何をもって合理的なのかというと、出来るだけ盛り変えない仮設が合理的です。

一度仮設を組めば解体する時までいじらないのが理想的です。

そんな理想的な仮設なんてないと思うかもしれませんがどの現場でも実はあります。

 

それは仮囲いです。

仮囲いを何度も何度も盛り変えをする現場はないでしょう。

 

基本的に一度組めば外構工事までほとんどいじりません。

外構工事が始まれば解体してプラフェンスなどになって竣工まで維持します。

 

このように出来るだけ仮設を長く使い回すことが重要です。

一つの仮設で躯体から仕上げまでできればとても良い計画です。

 

コストも工程にも良く計画も少なくなるため良いことづくしです。

仮設計画をする時はどこまで仮設が使えるかを検討をよくした方が計画することが減ります。

 

 

仮設計画を考えるときに考えること

考える人のイラスト

仮設と一言で言ってもたくさんの仮設があります。

電気や給排水、足場に詰所や事務所と建物では無いものは全て仮設です。

 

仮設を考えるときに視野を狭くしてはいけません。

できるだけ長く使えないか、たくさんの業者が使えないか、もう一度同じような足場を組むようなことはないかなどを考えます。

 

考えるためには多くの経験が必要ですが経験値はやってみないと手に入りません。

今自分ができる最高の事を考えるようにして、次のようなことを計画してみましょう。

 

 

電気、給排水編

工事をしている電気工事士のイラスト

電気や給排水は受電や本設給排水が使えるまで必要です。

出来るだけ盛り変えないために以下のことを気をつけましょう。

・外部から引き込む場所はどこか(電気、給水)
・引き込み先は工事量が少ない場所か(電気、給水)
・分電盤はドラム一個で届く範囲に設置されているか(電気)
・躯体内に配線、配管する場所は天井仕上げがないか、または床防水はないか

この4点に気をつけましょう。

 

 

・外部から引き込む場所はどこか

どこから電気や水を引き込んでいるか分からないと配線、配管ルートを検討できません。

出来るだけ盛り変えない方がよいルートを選ぶため必ず把握しないと計画できません。

 

 

引き込み先の工事量は少ない場所か

分電盤や給水箇所の位置を決めたらどのルートを配線、配管するか決めなくてはいけません。

適当に配線、配管していたら何度も盛り変える必要があるため工事量が少なく出来るだけ重機を使わない場所にすると盛り変えが少なくなります。

 

重機を使うような場所に配線、配管してしまうと重機が入らないとか重機が接触しそうなので盛り変えてくれなどいらない手間が増えます。

出来るだけ手間をかけたくないので多少遠回りしたとしても工事量が少ないルートを選んだ方が結果的には楽です。

 

 

分電盤はドラム1個で届く範囲に設置されているか

配線などの盛り変えがめんどくさいため、外部につけたり建物の端っこにつけたりしては何のために分電盤をつけているか分からなくなります。

使い勝手の悪い仮設は作業員の効率(歩掛り)が下がります。

 

電気が欲しい場所にないと職人からの不満が爆発し、分電盤を増やせと要求されるようになります。

このようなことを避けるために分電盤設置計画は作業場所から約20m程度に設置しましょう。

 

この20mは電工ドラム1個で届く距離のことを言っています。

電工ドラムのイラスト

電工ドラムによっては50mとかありますがそんなのをもっている人はごくわずかです。

大体の人は20mや25mなどホームセンターで買うようなものを持っています。

 

1人で何台も持っている人はなかなかいませんし延長コードに延長すると電気容量や安全的にも良くありません。

このようなことから作業場所から20m程度で計画すれば不満を言ってくる職人さんは少なく工事が進みます。

 

 

給水に関してはどうしても作業場所に必要なわけではありません。

水道ホースでも30mくらいは水がでます。

 

もし、遠くに水が欲しければハイウォッシャーで繋げればよいのです。

水を使う業者は土工や左官工、鍛治仕事など限定的な業者に限られますので何箇所もつける必要はありません。

30m半径くらいは一箇所4蛇口くらいで補えるでしょう。

 

 

・躯体内に配線、配管する場所は天井仕上げがないか、または床防水はないか

便利な場所に分電盤や給水箇所を設置するのはとても良いことですが、忘れては行けないのが仮設だというとこです。

 

仮設が便利な場所にあっても本来工事をやらなくてはいけない場所にあっては非常に邪魔になります。

設置する場所は出来るだけ便利だけど工事の邪魔にならないところというわがままを考えなくてはいけません。

 

では、どのように考えるかというと天井仕上げがないことと床の防水がないことを優先して考えましょう。

 

まずは天井仕上げですが現場の仕上げは天井から仕上げていくのが基本です。

 

区画壁などもあり一概に天井から仕上げをするわけでもないですが配線などを通すのにあまり壁は関係ありません。

なぜかというと立ち馬で届くかどうかが問題だからです。

 

立ち馬というのは可搬式作業台と呼ばれ現場内を持ち運び出来る昇降作業台です。

立ち馬のイラスト(脚立)

 

最大高さが約2mの立ち馬まであるため床から4mまでは人が届く範囲で仕事ができます。

逆に言えば4mより高く天井に仕事が残ってしまうと足場を作ることになるため、仮設足場計画の仕事が増えてしまいます。

 

仕上げた中を仮設材を運ぶのはぶつけたりするため余計な養生などの仕事がどんどん増えていきます。

このようなことがないために天井の仕上げが少ない又はない場所、どうしても天井仕上げがあるなら立ち馬で届く高さの場所に仮設配線、給水配管をしましょう。

 

仮設配線配管を撤去したらコンクリートに穴が空きますがサポートにベニヤをくっつけて下から塞いであげましょう。

あとは穴に脱落防止用アンカーを打って補修材で穴埋めして終わりです。

 

 

次は床の防水がないかを確認しましょう。

床の防水があり仮設用の穴を開けるとどうしても、防水する時に穴周りの防水を残す必要が出てきます。

現場で防水をするということは防水範囲には水が来るという想定をしています。

 

仮設配線配管を撤去した後を防水をするとつぎはぎになってしまい防水としては弱くなります。

また、アスファルト防水にもなると重ねしろを残しさらに保護コンクリート打設をしなくてはいけないため手間が増えます。

 

これが防水をしない範囲であれば仮設配線配管を撤去したら穴埋めて終わりです。

床の仕上げにもよりますがOAフロアでも蓋を閉めるくらいで終わりです。

 

分電盤を便利な場所に付けるのは大切ですが撤去した後の手間も同じように計画しましょう。

 

 

足場編

工事の足場のイラスト

現場監督が日々計画する中で避けては通れないのが足場です。

 

初めて足場計画をする人は材料からどこに手配をすればいいか分からないでしょう。

大した経験も無い人に合理的な足場なんて無理無理と思うかもしれませんが実はそうでもありません。

それは上司に聞くことです。

 

上司も若い頃に現場の最前線で苦労していた経験があります。

苦い思い出は良い経験なので足場を計画する時に非常に役に立つ知識です。

自分に知識がなければ足場計画するポイントを上司から聞き出しましょう。

 

足場を計画するうえで私がよく気を付けているのが難しい部材を使わないことです。

難しい部材や特殊な部材というのは興味を引き現場監督として使いたくなりますが使い勝手が悪いのがよくあります。

 

計画した人は特殊な仮設材を調べて詳しいかもしれませんが他の現場監督や職長、実際に手を動かす職人はよく分からない仮設に戸惑います。

まずはよく分かっている仮設材で組み立てるようにしましょう。

 

どうしても特殊な部材を使ってみたいという人はまずは小さな仮設でチャレンジしましょう。

小さな仮設ではもし失敗しても被害が少ないため「後悔」というより「反省」の気持ちになります。

特殊な部材も使い方によっては非常に有効ですので痛い目見たからもう使わないと思わず、こんな時に使えるなと次の事を考えましょう。

 

なんだかんだで出来た計画図は上司や使う人、作る人に確認をしてもらいOKをもらうこともポイントです。

実際に計画通りに組んでみてもうまく行かなかったり図面上に出てこなかった変なものがあったりといろいろ苦戦します。

 

次はうまくやるという気持ちがないとうまくいきませんので『失敗したなー』と考えるより今からどうすれば、次はどうすればと思うことが重要です。

 

 

詰所、事務所編

プレハブのイラスト

詰所や事務所は現場になくてはならない場所です。

詰所や事務所がなくていい現場はせいぜい一軒家などの一業者が1日2日の作業で終わってしまい駐車場に置いてある車で休めるくらいの規模の現場です。

 

現場には基本的に詰所や事務所が必要ですが困るのが「場所」です。

仮設なので本設の工事をする時に何度も移動が発生します。

 

また詰所、事務所などは多くのスペースを使うため現場内の敷地を圧迫する原因ともなる難しい問題です。

詰所や事務所は工事現場内に設置するのが多いですが工事現場外に設置できないかを検討することも視野に入れてみましょう。

 

工事現場外に設置するということはどこかの敷地を借りるということになります。

もし外部に詰所、事務所を設置するとして一番気になるのはお金です。

 

毎月の賃料を払うくらいなら現場内に設置を考えますが、単純にお金だけで比較すると実はそうでもないのです。

 

モデル詰所、事務所としてプレハブ2階建てを想定してみます。

参考資料として「建設総合ポータルサイト けんせつPlaza」を使わせてもらいました。
http://www.kensetsu-plaza.com/details/ci0648000_mi253160

この資料によると2階建てプレハブは90000円/月となります。これに工事費を足すと+10000円ですがここに落とし穴があります。クレーンを使う費用や輸送費が入ってません。

 

現場内にプレハブ設置時、必要な費用

プレハブリース  90000円/月
クレーン     60000円/回
運送費 2台   90000円/2台
エアコン設置   50000円/回
電気引き込み   30000円/回

トイレ設置50000円回
給排水設備100000円回

ざっくりですが設置だけでも450000円くらいになります。

撤去も含めるとおおよそ800000円くらいにはなるでしょう。

 

2ヶ月目からはプレハブリースやトイレリースなどの維持費なので100000くらいです。

もし半年設置したら1300000円となります。

 

このような計算が出来たらプレハブ2つ分の大きさです同じお金で現場近くに半年間借りられるオフィスやマンションがないか調べてみましょう。

もし、同じような金額で良い条件があれば施工計画はものすごい減ります

 

現場監督の施工計画はただじゃありません。

現場の状況を見極め一番良い条件で仮設を組み立てるため外注でもしようものなら設置費と同じくらいかかるかもしれません。

 

その手間をできるだけ少なく出来るなら現場の外に詰所や事務所を設けるのも大いにありです。

どこに設置するかどこに移動しなくてはいけないかを考えなくてはよいのですからとても合理的です。

 

 

現場監督のまとめ

できるだけ仮設計画はやらなくてよいように計画する
次はこうしようと反省し、次に生かす
その場しのぎで計画すると何度も盛り換えが必要になる

 

合理的な計画は経験からできるものが多いです。

単純に経験年数が多いから出来るものではなく、今まで担当した工種をどれだけ真剣に向き合って計画、管理、反省して来たかが大事です。

 

経験年数だけあっても内容がない人はプライドだけ高い役ただずになり、工事計画ができません。

そんな人にならないようにまずは今の工事を真剣にやって次はもっとよく出来ると考えることで合理的な計画ができる人になっていきます。

 

 

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