こんにちは、ブックマンです。
現場監督の皆さん、今回は機械に頼って施工管理を楽しましょう。
工事現場内の重機というのは人力でやるより何倍も力が現場になくてはならない物です。
しかし、使い方を間違えると重大事故につながることや工事費の増大につながるため、計画的に重機を使う必要があります。
ここ最近、職人さんの高齢化が進んでいます。
高齢化する原因としては若者が建設現場をやりたがらないので比率的に高齢の方ほ多いのです。
そのようなことに伴い、作業員不足も深刻化しています。作業員を呼んでも人がおらず工程が間に合わないと大企業でも問題になっています。
作業員不足はこの先何年も解決しない問題です。
今やっている現場の作業員不足をどのように解決するかというと「機械」に頼るようにしましょう。
・作業員不足で工事が進まない
・どのような機械が良いのか分からない
・計画する時にたくさん作業員が来ればできるという工程を組んでしまう
この先作業員はどんどん減っていくので、工事するのは機械に頼りましょう。
【問題点】建設現場は機械に頼らなくてはいけない現状を知ろう
一昔前までは「機械なんて高い、維持費だけでもどのくらいすると思ってるんだ。作業員を増員してやらせてばいいだろ」と人海戦術的な現場管理が主流でしたが、今の世の中は作業員1人が貴重な存在です。
国土交通省の調査では2000年では作業員の平均年齢が44歳だったのが2016年では47歳になっています。これからの建設現場では高齢者の離職がどんどん進みます。
上の表は2016年度の建設業界の就業者数の表です。
2016年度で総就業者が330万人いますが内訳としては25%が60歳以上の高齢者となっています。
10年後には4人に1人の高齢就業者が建設現場の仕事を止めてしまう見通しです。
この表を見ると20年後には今の40代がいなくなり、もしかしたら今の半分くらいの人数になる可能性は大いにあります。
それは建設現場で仕事をする魅力がないからです。
給料が高いかと言われれば、そんなに高くない。
仕事が楽しいかと言われれば、そんなに楽しくない。
休みがきちんと取れるかと言われれば、土曜日祝日は出勤だし、日曜日も時によっては出勤になる。
このような現状で若い人材が入るかと言われれば入らないでしょう。
国もこの状況はまずいと思っているのか最低賃金の値上げや残業時間の制限、有給休暇の取得をするように建設業へ指導していますが、すぐによくなるわけではありません。
今はブラック会社でなんとかやっていけたとしても、今のうちに待遇をよくしないと後10年もすれば本当に若い人たちが入ってこないと気がつくことでしょう。
若い人たちが入ってこないと会社の存続が出来なくなるためいずれ潰れることになります。
私の考えですが建設業の未来はどちらかといえば暗いです。
【体験談】 施工管理で機械の便利さを知る
機械はリース料が発生するので置いておくだけお金がもったいないと思うかもしれません。
私も一時期はそう思ってました。
今は使う機械は置いておこうと思って機械リースをする時に上長とまあまあ揉めますが基本的にリースすることにしています。
少し話が変わりますが建設業の就業者数が足りてない上に高齢者が多いです。
つまり労働力が足りません。
ついこないだも何となく置いておいたフォークリフトを返そうか悩んでましたが鳶工の人数が足りてないため4人必要なところが2人しか来なくて困りました。
4人いたらあまり苦労せず運べる量とルートですが2人の場合は苦労するのは分かってました。
どうしようかと悩んでいたらフォークリフトを使わせてほしいと要望があったので使うようにしたらあっという間に資材を運んで行きます。
2人+フォークリフトでも十分運べるので効率がよくなったこととフォークリフトを1月レンタルしても3万程度です。
鳶の人件費よりも安かったのでコスト的にも良くなりました。
他にも足場の手配をするくらいなら高所作業車で対応することで足場がいらなくなったり、4、9tクローラークレーンを置くだけでラフタークレーンを手配する回数が減ったりします。
リース品を毎日使わないと損するみたいな考えはやめて、実際のリース料と機械を使わなかった場合の工事費を比較すると機械を使った方が実際安かったりします。
作業員不足、現場監督が不足しているため機械で楽できるなら今後もどんどん用意しようと思ってます。
【解決策】今までと同じような作業量を少ない人数で施工管理するためにはどうするか。
結論としては機械に頼ることが重要です。
そもそも機械は人間が楽をするために作られた物です。楽できるならどんどん使うべきです。
リース料や運賃なんてものは機械を有効に使ってたらあっという間に労務費より安くなります。
使い勝手の良い機械は用意しましょう。
ではどのような機械が現場に有効なのか紹介します。
便利な機械①水中ポンプ
水中ポンプは水を吸い出して吐き出すという水を移動させる機械です。
現場で雨が降れば必ずどこかに水たまりが出来てしまい墨出し作業や通行の邪魔になります。
雨が降るたびに土工さんを手配していると土工が本来やりたかったことできなかったりや労務費のお金がかかります。
あらかじめ水中ポンプを設置しておけば電源を入れるだけで水を移動してくれます。
オートポンプなら稼働しているかどうかの確認だけで済みます。
このようなことから雨が降らないとあまり意味がない水中ポンプですが、雨が降ればものすごい力を発揮するポンプを用意しない理由はありません。雨水で困っている人は是非用意しましょう。
便利な機械②高所作業車
高所作業車は高所での作業をする時に使用する機械です。
どの高さでもというわけではありませんが高所作業車をよく使う高さは4mから9mの間です。
4m以下は立ち馬で作業できるのでわざわざ機械を移動させなくてもできるからです。
9m以下は大体建物の1フロアの高さが10mを超えることは滅多にないのと10mを超えると技能講習という資格が必要で資格を持っている作業員が少なくなるので乗り手がいません。
このようなことから4mから9mの間の高所作業車を用意することが多いです。
高所作業車の便利なところは移動して高所作業が出来るということです。
高所作業では足場を組み立てることでも出来ますが工程やコストを考えると高所作業車でやることが望ましいです。
便利な機械③フォークリフト
フォークリフトは重たい物や人力では動かしずらい物を運べる便利な機械です。
現場に車路があれば非常に役に立ちます。
物を移動する機材で台車があります。
台車とフォークリフト1ヶ月のリース料は約10倍くらいです。
つまり1台のフォークリフトを取るか台車10台を取るかの天秤になります。
フォークリフトがあるのに台車ばかりとってもコストが増えますので、利便性とコストの比較はよく考えましょう。
フォークリフトを用意する前に考えることは現場の広さと幅です。
倉庫見たいな大空間では何も考えずてはできますが建設現場はやや狭いことが多いのでフォークリフトの高さや旋回ができるかを検討する必要があります。
また、フォークリフトは何かを運ぶものです。パイプやアングルなどをよく運ぶとなるとフォークリフトの動線に4m〜5mの有効寸法が必要です。
このような現場配置ができるかできないかでフォークリフトの有効性は変わります。
フォークリフトを用意することで現場の資材置き場が余計混乱する場合はフォークリフトではなく台車やハンドパレットを用意することをおすすめします。
便利な機械④4、9tクローラークレーン
4、9tクローラークレーンは資材を上下階に揚重することができる機械です。
大体の目安としては作業半径6mに対して1tくらいは吊れるため搬入車の資材を目の前の開口に降ろすことが可能です。※赤ランプ制限やフック重量があるため正確ではありません。
運転には5t未満の移動式クレーンの資格が必要ですが鳶や鉄筋工、大工などの職長はなぜか持っていることが多いため4、9tクローラークレーンを使う場合は資格の確認をしておきましょう。
4、9tクローラークレーンがない場合はユニックやラフタークレーンにて揚重する必要があります。
ユニックの場合は下階に荷降ろしすると転倒する恐れがあるため使うことができません。原則水平に資材を降ろすようにしましょう。
ラフタークレーンは便利ですが広さとコストがかかります。
ラフタークレーンの小さい機種で13tラフタークレーンがありますが設置寸法が約5m×5m必要です。4、9tクローラークレーンの場合は2、5m×2、5mなので狭い場所は有効です。
コストではラフタークレーンを1回手配すると5万円から〜7万円程度かかりますが4、9tクローラークレーンは1ヶ月15万円から20万円の範囲なので1週間に1度以上使えば4、9tクローラークレーンの方が便利で安いということです。
そんな4、9tクローラークレーンですが重大な問題があります。
それは運転手がいないことです。
職人さんが資格を持っていても自分の業者のみやるので資格を持っていない業者は使えないことがデメリットです。現場に用意する前にどのくらいの業者が使えるか調べておきましょう。
以上4点がよく現場で利用する機械です。他にも色々ありますが言い過ぎても分からなくなってしまうので紹介する機械は以上です。
現場監督のまとめ
機械は人間が作り出した便利な物です。使うことで何倍も作業効率が上がるなら是非使うべきです。
リース料が高いと言っても現場監督が足場を計画する費用、搬入する費用、足場を組む労務費などを比べるとそんなに高くなりません。むしろ安くなる場合もあります。
どんどん便利な機械は使って行きましょう。
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