【施工管理】工程表を正直に書いて周知してはダメ、工程が上手くいくには正確に書かないことです。

施工管理

こんにちは、ブックマンです。

現場監督の人たちで工程管理を悩まない人はいないと思います。

 

雨が降れば工程が伸びる。

物が揃わなければ工程が伸びる。

人が来なければ工程が伸びる。

なんだかよく分からないが工程が伸びる。

何かしらの工程通りにいかない経験はあると思います。

 

何が悪かったのかと考えることも大事ですが、工程に逃げを考えるのも大事です。

間違えないで欲しいのが「余裕」でなく「逃げ」です。

 

逃げの工程を作ることで多少の問題があっても工程通りになります。

逃げの工程を作るコツを今回記事にしたいと思いますので興味のある方は見てください。

 

この記事はこんな人におすすめ
・工程がいつもずれる
・2業者以上が同じ場所で作業してお互いが邪魔する
・そもそも工程がうまく作れない

 

この記事で伝えたいこと
工程表通りにならない時の事も考えることが大事

 

 

【問題点】工程表通りに現場が進まない

手で止めている工事現場の人のイラスト「立入禁止・ストップ!」

工程表を作成するのはいいが工程表通りに現場が進まないということはたくさんあります。

経験したことがあるという人はほぼ全員ではないでしょうか。

 

なぜ工程表通りに進まないのか理由はたくさんあります。

工程表通りに現場が進まない理由
・作業量に対して工程がそもそも短い
・作業員が足りない
・資材がない
・天災(豪雨や台風)などにあう
・作業員が工程通りに動いてくれない

こんなところでしょうか

一つ一つ考えてみましょう。

 

 

・作業量に対して工程がそもそも短い

急いで走る作業員のイラスト(男性)

現場でよくある事です。大現場で働いていると総合工程表でものすごい短い期間で工程が組まれている場合があります。

 

400tの耐圧盤の鉄筋を2週間で組む工程になってた場合、鉄筋工1人当たり耐圧盤の歩掛りは大体1tですので400人工必要です。

2週間と言うことは12日で組まないといけません。400t÷12日=33人/日です。

一日33人の作業員が計算では必要ですがこの時点(総合工程表作成時点)では業者は決まってません。

 

世の中作業員が不足している中で2週間だけ33人も集められる業者は限られています。

そんな工程表を見たら業者もさすがに慎重になります。

 

業者側の立場からすれば業者はいくつも現場を抱えています。

大きな会社になればなるほどたくさんの作業員を抱えているので遊ばせるわけにも行きません。

各現場に信用できる職長を配置して任せています。

 

2週間だけ人数が必要と言われると自分の会社の作業員を割り振りふれるのか、それとも他から応援を呼べるのかと悩みます。

業者の裁量が問われるのです。自分の会社の作業員だろうが応援だろうが他の現場で何か問題や優先があれば行けなくなりますので元請に大丈夫です。任せてくださいと言いずらいのです。

実はこれらは実際に経験したことなんですけどね。

 

これが3週間で20人と言えば業者は調整ができるようになります。

別に工程を伸ばせとか言ってるわけではないですが適正工期って言葉は言いたくなります。

そもそも、めぼしい業者に声をかけて何人くらい手配できそうかとか聞かないといけないんじゃないのかと思います。

 

とはいえ総合工程表というのは作成してしまえば施主や設計、関係者にこの工事はこの流れでやりますと言ってしまった約束事です。

まずは手配しなくてはいけない事は早めに業者へ連絡をしましょう。

 

 

・作業員が足りない

世の中作業員がすごく減ってます。減っているというのは高齢化が進んでいるのと若者の就職者がいないのです。ぶっちゃけ若者からすれば建設現場は魅力がないですからね。

http://waizuman.xsrv.jp/sekoukannri/2019/08/07/machine/

 

今は2019年ですが2020年のオリンピックまでは建設現場は物凄い多いです。

職人さんからすればバブル時代ですね。

どこへ行っても仕事があるため、選ぶことが出来ます。

できるだけ好待遇の仕事が良いので安く工期が短いところは必然的に作業員は行きません。

 

他にも大企業同士が業者へ声をかけるので業者はキャパオーバーなのに仕事を受けざる得ない状況が出来てしまってます。

もし、断れば今度から仕事をもらえない可能性があるので断りずらいのです。

 

現場が多い、作業員は少ない、工程は短い

そのような状況が作業員が少ない現象になっているのです。

担当者としてできることは段取りの良い現場作りと作業員がいないと上司に喚き散らすことくらいです。

 

 

・資材がない

アホかきみは。

業者の手配ミスかあなたの手配ミスです。他にはありません。

鉄骨など大きな計画で資材を作成するのは別ですが鉄筋や型枠、雑資材などは手配するのが遅い場合がほとんどです。

 

各会社も工場を止めてまで現場に行くことはありません。

工場は稼働させることを前提に会社経営してます。資材がないという状態は物が違うや数量が足りないと言った手配ミスです。

 

よく確認する事と早めに手配する事が対応策です。

 

 

・天災(豪雨や台風)などにあう

台風のイラスト(自然災害)

これは仕方がないですね。どうしようもない。

できることと言えば水中ポンプを用意したり、仮囲いを補強したり足場のネットを外したりと天災後にすぐ稼働できるようにすることが重要です。

 

何も対策しないで天災の被害があった場合は工程は確実に遅延します。天災が起こるのは仕方ないですが対策をしないのはただのサボりです。

天災による工程に関しては誰も責めることはできないので一度業者と打ち合わせを行い、まだ間に合うのか、何とかなるのかとよく話し合いましょう。

 

 

・作業員が工程通りに動いてくれない

だめっぽいなこりゃ だめっぽいっすね・・・

工程表を作成したのに思った通り現場が動いてない。

気が付けば明日には別の業者が入るのに全然終わってない。

このような経験はあるでしょうか。

 

工程を作成するうえで勘違いしている人がいます。

何を勘違いしているかと言えば工程表を作ることをゴールだと思っていることです。

工程表はスタートであり、ゴールではありません。

 

工程表を作成する人は頭の中でこれがこうなってと手順を踏んで結果まで出来た表になります。

しかしながら他の人はなぜこうなるのか、こんなの無理じゃんとかその工程表を見たら思うのです。

 

手順を考えてゴールした人と今から工程表を見てスタートする人では工程表の理解は大きく違います。

工程表を作成した人は一度スタート地点まで戻り、皆の少し前にいなくてはいけません。

工程表は一人のものではなく工事関係者全員のものですのですので全員で理解しましょう。

 

 

 

以上のような原因が工程通りにならない理由です。

原因が分かったところで全部が全て解決はしません。

 

工程表を作って終わるなら現場監督なんて職種はありません。

現場に必要だから現場監督はいます。現場監督の役割は現場管理ですので工程を守るように日々、管理しましょう。

 

 

【経験談】経験により変わる工程表の作り方

勉強をしている人のイラスト(男性)

現場管理をしていると必ずと言っていいほど工程とずれが生じます。

もう16年現場監督をやっていますがずれます。

 

なんか昔を思い出すと昔の方が工程表の精度が良かった気がします。

 

 

昔と今の自分は何が違うのか考えてみました。

結論から言うと昔は狭く深い制度の工程表でした。今は広く浅い工程表になっています。

20190819 工程表見本のサムネイル

 

昔の工程表では業者がいつ何をすれば良いかが分かりますが次の仕事のつながりが分かりづらいです。

前後の工程が分からないため工程の調整をしづらいのが欠点です。

 

今の工程表は工事の流れが分かります。

主となる工事にその他の工事を入れ込むような形です。

調整しなくてはいけない時に前後の工程が分かるため誰と調整すればいいかよく分かります。

 

工程表もおそらく1000回以上は書いていると思います。

今一番使いやすい工程は何が主工事なのかをしっかり書いて付随する工事を後書きするような形が良いと感じています。

 

 

工程表で変な工程を作る人が身近にいません?

なんでこんな工程書くのかな。施工業者に聞いても一言も相談がないと言ってたり、職長に聞いても無理って言っといたんだけどなと首をかしげるような工程を作る現場監督がいます。

 

このような監督は実はコミュニケーションが苦手です。

一見して上手いように見せることは出来ますがその正体はパワハラ野郎です。

 

結局やる人や部下と相談せずにどんどん決めていき、現場が無理と言ってもやれの返事で終わらせてしまうのです。

このやり方が一度通じると次回も自分の工程の作り方が合っていると勘違いして、強引で精度が悪い工程が出来てしまうのです。

 

工程通りだから良いのでは?と思う人はいるかと思います。確かに工程通りで現場が進んでいるのだから客観的に見れば良いです。工程通りですからね。

しかし、中身はひどいものです。そのような工程を作る人には人が付いていきません。

 

現場で何度も聞きます。あの人とは2度と仕事はしたくないと、、、

 

現場監督だろうが業者だろうが作業員だろうが人の話を聞かずに無茶苦茶いう人と仕事はできません。

次に同じようなことがあれば部下も言うことを聞きませんし余計な事も言いません。

だって言ったところで無駄ですから。

工程通りにやりますけど無理だったら自分で責任を持って工程管理してくださいと言います。

 

業者も同じです。あの人と話をしたくないと現場の担当者に愚痴ったり、まずは無理と言い始めます。

ひどい場合はあの現場監督のところでは働かないと会社として言う時もあるくらいです。

 

元請という立場は確かに強いですが業者にやりやすい工程を組み、儲けさせる事をしなければ業者は付いて来ません。

なぜ打ち合わせをしないのだろうと不思議に思いますが、まあ他人は他人ですのでそんな事より自分の事をしっかりやらないととは思いますけどね。

 

 

【解決策】工程に逃げを作ろう

締め切りに追われる人のイラスト(女子学生)

工程にはマイルストーンを入れ込む必要があります。

マイルストーンとは本来鉄道や道路の起点よりの距離をマイルで表した距離標識のことを言いますが建築現場では違う意味で使います。

 

建築現場のマイルストーンとは建物の中間目標や工程の節目などのことを言います。

 

 

工程に目標を設定する

工程を決めるにあたりどこか目標を作らなくては行けません。

全体を見ればいつまでにどこまでを終わらせる必要があるか分かりますが、まだ経験の浅い人にはその判断は難しいです。

 

まずは目先のコンクリートや検査をマイルストーンとしましょう。

工程を作る時に必要なのか工事量、作業員人数、資材の手配、重機選定などたくさんのことを考える必要です。

 

もし全部上手くいけば工程を気にすることはありません。

しかし、そんな上手く行くことなんてたまにしかありませんので工程に逃げを作りましょう。

工程の逃げとはどういう事かと言うと平面的な工事の場所をずらす事と段取り、搬入などの準備工事的な事を言います。

 

 

工程の逃げを作る考え方

例えばですが建物の大きさで長さが50m✖︎50mの建物があったとします。

柱壁配筋を全部をやるのに鉄筋工で2週間かかるとすれば大工は2週間後に入れることになりますがそんな工程はないでしょう。

 

敷地を2分割にして1週間後には大工をどこかしらで作業させることが出来れば工程に逃げが出来ます。

また、現場が狭く2業者が入れないというときは前工事の業者の最終日に搬入だけしておくとか終わった箇所の段取りだけしておくだけでも半日分の工程の逃げが作れます。

 

コンクリートに関しても全てが終わってからコンクリートを打設するのが基本ですが、工程が厳しければラスなどで工区割りをして時間がかかるような箇所は後日打設でも最悪良いかと思います。

 

他にも資材置き場を大きく作ることで資材の保管ができます。

あれがない、これがないと業者が悩むことが少なくなるというか資材があればなんとかすることができるようになります。

「なんとかなる」これが現場で重要な言葉です。

 

工程を作る時に前の業者がきっちり終わらないと次の業者が乗り込めないという工程の作り方は危険です。その通りになれば一番良いですが現実はそうもいきません。

現場を東から西にやって行くなら全部の工事をそうするべきです。

資材の移動も合わせて行い次の業者が入れるようなスペースを作ってあげましょう。

 

作業する場所がある。資材がある。

この2つを悩まなくて良ければ業者は工程を守るように動きます。

 

逆に言えばこの2つがないと工程を守るのなんて無理と言い訳を増やすネタにされてしまいます。

 

1日2日の工程のずれは平面的に工事場所が重なっていなければ問題ありません。

平面的に工事場所をずらせない場合は終わった箇所で何か先行して出来ないか。

片付いた箇所で何かを搬入できないかを考えましょう。

 

 

強引な工程表は作らない

工程を考える上でパワープレイはよくありません。

パワープレイとは?となりますが私がよく使っている言葉で人数さえ突っ込んでなんとかしろということです。これをやってしまうのは下策です。

 

こんなことをしたら諸葛亮孔明に首を刎ねられますね。

諸葛亮孔明が分からない人はGoogleで調べてみてください。

Googleを知らない人はYahoo!で調べてみてください。

 

さて話が脱線してしまわないようにパワープレイはなぜ下策なのかということですが作業員が一番効率が伸びるスペースがあります。

1m毎に作業員がいても作業しづらいじゃないですか。逆に10m毎にいても何か遠い気がします。

 

私が現場を見ている感じでは鉄筋工、大工は5m毎に鳶や土工などは3m毎という感じです。

これには理由があって鉄筋工、大工は長物や大きい物を扱います。

近ければ邪魔くさいので少し距離が必要なのです。

鳶や土工はあまり長物は使いません。

しかもチームで動く事が前提なので物の受け渡しがあります。

 

業種毎にやりやすい距離間隔があるため、ぎゅうぎゅうに作業員を入れれば良いというわけではありません。

 

とは言えこの距離間隔はただの経験に基づく私の感覚です。

何か作業員の効率良いスペースに関する記述があれば教えていただければありがたいです。

 

以上のように工程を作る時はうまくいかなかったらどのように修正ができるのかを考えて作ると現場がうまくいかない時に慌てないですみます。

 

現場監督のまとめ

工程表は自分だけ分かっていても意味がない
うまくいかない時にどのようなことで修正ができるか考えておく
人数さえ突っ込めばなんとかなると考えるのは危険

 

工程表は自分の想いが詰まっている大事な物です。

一生懸命考えてこれなら出来ると思ってしまうのが怖いところです。

 

業者に説明する時に自分で一生懸命考えた事を何か言われたくない。

よく分かってない部下に工程管理を任せると言って責任を押し付ける。

 

こんなわがままは通じません。

もう言われるもんだと考えていきましょう。

 

だって工事全体としては現場監督はプロですが工種として考えれば業者がプロです。

プロに話を聞かずに工程なんて出来ません。

 

もう一度大事な事なんで言いますが

作った工程表はなんか言われるもんです。

 

信用とか信頼とかはこういう問題を解決して出来ていくもんじゃないかなと思います。

うまくいかない時にこそ、よく相談して決めていくのが現場監督ですよ。

 

 

 

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