こんにちは、ブックマンです。
現場監督の皆さんは何かしら計画をして現場を管理していると思いますが、思い通りにいかないことがたくさんあると思います。
色々な条件は各現場で違うと思いますが条件が違えば違うほどシンプルな計画が多くの人に好まれます。
普段から私が気を付けていることを記事にしたいと思いますので興味がありましたら見ていってください。
・思い通りに現場が進まない
・計画がうまく伝わってないことが多々ある
・計画に細かいことまで記入する
・目的をはっきり分かりやすく、面倒臭くない計画が良い
【問題点】計画通りに物事が進まない
現場をうまく進めようと綿密な計画書を作成し、1つも見逃しがないような計画をしたとしましょう。
きっとそれは上手くいかないでしょう。
それはなぜかというと分かりずらい計画になっているからです。
我々の職業である現場監督は計画をして「作業員にやってもらう」のが仕事です。
計画した内容が複雑で現場監督だけが理解できるような計画書はあまり役に立ちません。
計画で何を伝えたいかという事と何を言っているのかを理解できる事がイコールでなくてはいけません。
頑張って計画をするのはとても良いことですが、独りよがりで自分だけ理解しているような計画はあまり良い計画とは言えません。
そのような計画をする人は以下のような理由があるかと思います。
・自分は理解していることを相手にも強要している
・計画通りにいかないことに腹を立ててしまう
このような事になる人は要注意です。
現場監督の計画通りに進まないなんてある程度当たり前なことです。
そりゃ他人がやってますからね。
あまり細かいことは気にせず、今起きていることが今後の流れとして良いかどうかを判断すれば良いのです。
自分の思い通りにしたいと細かいことを言い過ぎると嫌われます。
その時はやってくれるかもしれませんが次からは避けられます。
会えないと指示できませんし、会話できなくても指示できません。
計算高いと言われるかもしれませんが、自分の周りと良好な関係の方が作業員はよく動いてくれます。
作業員は機械でも奴隷でもないので指示をすれば全てやるわけではないことを理解しましょう。
仕事を進める上でこの人は何を伝えたいのだろうかと疑問に思うような資料がたくさんあります。
「やらなくてはいけないこと」「やりたいこと」「やった方がよいこと」この辺が計画に詰め込みすぎて何を伝えたいのか分からない。
何を優先すべきなのか分からないということになってる計画にならないようにしなくてはいけません。
計画はシンプルに「何のために何をするのか」がはっきり分かるような資料にしましょう。
【解決策】計画は分かりやすくシンプルに目的が分かるようにする
計画を作る時に大事なことは目的が分かることです。
目的とは何か?計画を作る目的は「どうやるのか」が分かることです。
どうやるのかが分かる計画には「いつ」「どこで」「だれが」「何を」「どうする」が分かる必要があります。
ここ重要ですのでもう一度言います。
計画には「いつ」「どこで」「だれが」「何を」「どうする」が分かる資料を作る必要があります。
この項目のうち一つでも抜けると計画は失敗です。必ずこの5項目が必要ですので計画をする時に注意しましょう。
計画を始める前にその計画の目的を理解をしましょう。
何を理解する必要があるかというと「なぜその工事を行うのか?」を理解しましょう。
例えば足場を組むという事には何のために組んでいるのかを知る必要があります。
天井工事をするためなのか、壁の塗装をするためなのか、通路を作るためなのか等の理由で目的に合わせた計画が必要です。
建築施工管理業務は建物を建てるのが目的です。
なぜ?と言われればお金を出してまでこの建物を建ててほしい人がいて、お金が欲しいので我々が建物を建てるよう建築施工管理をしますということが大原則です。
その中でどの部位をどのように建てるのかを考えることが施工管理の仕事です。
小さなプレパブに施工管理は必要ありません。持って来て置くだけですからね。
「いつ」「どこで」「だれが」「何を」「どうする」が分からないので施工管理が仕事としてあるのです。
施工管理の話はこのくらいにして今度どこかで記事にしたいと思います。
計画をする時は目的を理解しながら計画をすることが大事です。
目的も分からずに計画をすると大体間違えます。
目的のための計画なのに、計画で出来ることをするために目的がずれるようなことがあってはいけません。
まずは目的をしっかり理解して計画をするようにしましょう。
計画をしてみよう
いよいよ計画をしますが分かりやすく、シンプルな計画を意識して作りましょう。
色々な事を詰め込みすぎると分かりずらい計画になります。
計画書の表題に目的を書くくらい堂々と書き込んじゃいましょう。
私の場合ですがほぼ全ての計画にタイトルをどーんと入れてます。
例えばですが
10月26日のコンクリート打設範囲
1階天井工事用足場図
検査前の現場内清掃指示書
このように誰が見ても目的が分かるような資料は分かりやすいです。
そして計画の中身は
「いつ?」は日時を記入
「どこ?」は図面に記入
「誰が?」は業者を記入
「何を?」は物を記入
「どうする?」は行動を記入
これらを記入している計画であれば誰が見ても何をするかが分かります。
逆に言えば記入できない場合は計画不足なのです。
計画には写真が効果的です。
写真は見て「どこ?」がすぐに理解できるため、指示する時にすぐに理解をしてもらえます。
また、写真に「いつ?」「誰が?」「何を?」「どうする?」を記載すればりっぱな計画書になります。
ちょっと面倒かもしれませんが計画を理解してもらう説明をするくらいなら写真一枚で済むので簡単なものです。
資料を作っていくと何枚か重複するような資料が出来上がりやすいですが、作業員に向けた資料は出来るだけ少ない方が良いです。
作業員は何枚も資料を見ません。資料を見慣れてないからです。
なんとなく目的が分かればなんとなく作業を始めてしまいます。
そのなんとなくで済ませないため計画を理解してもらう必要がありますが10ページとか文字がびっしり書いてあるような資料は誰も見ません。
出来れば1ページで一つの目的が分かるように資料作りをしましょう。
計画書というと何十ページも作るような計画書だけが計画ではありません。
現場監督は普段からいつも計画をしているのです。
分厚い計画書は計画書で役にたちますが作業員に渡したところでロッカーに封印されてしまいます。
作業員にはこれをやるとズバッと伝わることの方が大事です。
やる理由はやることを指示した後に説明する方が伝わりやすいです。
計画は分かりやすくを意識して作りましょう。見るだけで分かると言うのが一番良いです。
そうすれば指示をする時間が減ります。
現場で間違えることも少なくなります。
結果、楽になります。
現場監督の皆さん、楽をしましょう。
【経験談】計画通りにしようとして監視してしまった失敗
過去の話ですが自分で考えた計画通りにしようと作業員を監視していたことがあります。
今に思えば失敗でした。何が失敗かと言えば
・作業員を信用していない
・自分の時間がなくなる
この2つです。
・作業員を信用していない
自分で計画した通りに現場を進めたいのは現場監督として皆が思っていることです。
しかし作業員はその道でお金をもらって生活している言わばプロ集団です。
いくら現場監督の言うことでもやり方まで指定されるのはちょっとイラっとされます。
極論を言ってしまえば現場監督の仕事は作業員からすれば言うだけです。作業はしません。
作業員からすれば急に来て無茶苦茶な指示をしてどっか行ってしまう人の言うことは聞けません。
大事なことは結果がきちんと伴うのかを判断することです。
作業員に指示する時は結果から話すのが重要です。
その次にやり方を確認して問題が無ければ信用して任せることです。
任せると言っても全てを任せてはいけません。
時々見に行っては良いか悪いかを判断して方向修正をしましょう。
作業員も任されることに悪い気はしないのでよく動いてくれます。
・自分の時間がなくなる
計画通りになるかどうかを確認するために現場にいる時間が長くなります。
例え一業者でも朝礼が終わって段取りして作業に取り掛かるまで見ているとあっという間に9時くらいになってしまいます。
他にも気になりだしてあちこち見すぎると午前中が終わり、午後も次の日の確認などしているとあっという間に夕方です。
そこから現場監督としての計画をするとあっという間に終電です。
現場監督のやる仕事は計画、指示、確認です。
作業員が1社でも10社でもやることは変わりません。
朝礼後、又は朝礼前に指示をしましょう。そのあとは計画通りか確認をしましょう。
それ以外は次の計画や書類の整理をすることを意識してください。
現場によく呼ばれるからとずっと現場にいてはダメです。
現場監督が現場に常にいるから作業員からも現場にいるだろうと思われます。
現場監督がいなきゃいないで現場は進みます。
自分なんてある程度ちっぽけな存在と思えれば現場に常にいる必要なんて感じません。
現場監督が現場にいなければ現場が進まないなどと過信しないようにしましょう。
現場監督のまとめ
現場監督は計画をするのが仕事ですがその計画は実行してもらうことで成果となります。
独りよがりで分からない計画は意味がないのでとにかく分かるということが最初の条件となります。
とにかく他の人が見て分かる資料を作りましょう。
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