【理解】鉄筋担当は何をするの?知らないと現場で怒られますよ

知識

こんにちは、ブックマンです。

 

鉄筋担当になりました。けど、何すれば良いか分からない方へ

大きな現場だと各工種に現場監督の担当者が付きます。

担当者は担当した工種の業者がうまく工事ができるように段取り、管理しなくてはいけません。

 

とはいえ、担当者になるのは大体経験年数の少ない若手です。

担当者になったけど何をすれば良いのか分からないという方に参考になればと思い、今回の記事を書きます。

興味がある方は見ていってください。

 

この記事はこんな人におすすめ
・鉄筋担当者になったが何をすればいいか分からない
・段取りの仕方が分からなくてよく怒られる
・何を管理すればよいか分からない
この記事で伝えたいこと
・鉄筋担当としてレベルアップしよう

 

 

・鉄筋担当者は何をするのか

頭にクエスチョンマークを浮かべた人のイラスト(男性)

担当者といってもやることはたくさんあります。

あえて物凄く簡単に言えばやることは2つです。

 

・QCDSEを管理する。
・段取りする。

 

この2つですが、担当者の仕事はこんな短い文章で分かるような簡単なものではありません。

この2つは経験を積み、工事が分かってきた時に「たしかにそうだな」と実感するものですので、今分からない方はとりあえず置いときましょう。

 

 

では、担当者としてどのようなことをするのか具体的に説明したいと思います。

Q(品質)を管理する
C(お金)を管理する
D(工程)を管理する
S(安全)を管理する
E(環境)を管理する
業者が作業しやすい状況を作る

このようなことを担当者は管理する必要があります。

 

 

Q(品質)を管理する

建物を建てる上で品質管理は現場監督が最低限行わなくてはいけないことです。

いくら早く、安くできたとしても建築基準法違反の建物では意味がありません。

お前がそう思うんならそうなんだろう お前ん中ではな

 

品質は「構造図」「公共建築工事標準仕様書(建築工事編)」「JASS 5」

などに記載してありますので、書籍の通りになっているかを管理します。

どの書籍を使うのか優先順位などは現場などによって違うので設計者によく確認をしましょう。

 

現場監督は品質管理で特別に現場で決めることはありません。

書籍に書いてあることをそのまま現場に反映させることが大事です。

配筋の径、本数、配筋の@、鉄筋の重ね継手長さ、定着長、曲げ角度、鉄筋の種類などはどれも指定があります。もし、分からない場合は設計者に確認することが大事です。

 

現場で分からなくなったからと自分の考えたオリジナル配筋などは止めておきましょう。

その配筋は誰が品質を保証してくれますか?

誰も保証してくれません。

 

今は記録を残すのが当たり前の時代です。

構造図に記載があることをやっているということが、後の品質記録確認の時にものすごく助けてくれます。

 

現場監督は品質管理することが仕事ですので、変に設計者ぶってこれもあれもと勝手に決めると後でトラブルの元です。

設計者のマネをするくらいなら、本物の設計者を連れてきた方が後も先もトラブルはありません。

 

現場監督の品質管理は誰がその方法で品質を保証しているのかが大事です。

現場監督は品質保証など出来ません。

出来るのは品質管理です。

現場での間違いを指摘したら作業員から頑固、細かいと言われるかもしれませんが後々に品質管理で自分が責められないようにしましょう。

 

 

C(お金)を管理する

品質管理や工程厳守は法律や客先とのやり取りで決められた事、言わば当たり前の事です。

仕事をする上で、会社を継続していく上で必要なことは利益を出すことです。

 

いくら品質良く、効率良く、安全にやったところで利益が出ていなければ次はありません。

慈善事業ではないので利益を出す計画、管理をしなくてはいけません。

 

しかしながら大現場であればあるほど担当者がお金の細部まで知ることは中々出来ません。

そのような状況で担当者として利益を出す方法は2つあります。

 

常傭作業を作らない
仮設を合理的にする

 

常傭作業とは取り決め外作業のことです。

決めた契約以外のことをすれば業者はお金を請求してきます。

そのような作業があったら利益と見込んでいたお金がどんどん少なくなります。

 

とはいえ、常傭作業は「ついで作業」だとあまり請求されない傾向があります。

契約作業と同じ場所で常傭作業をしてもそんなに気になりません。

 

10人作業している中で1人常傭作業していてもそんなに気になりません。

しかし、今日は常傭作業だけのためと言うと、これは完全に常傭作業です。

 

厳密に言えばきちんとすべきなのでしょうが元請けの方も作業を進めるため、契約内の部分も手助けしたりしますのでその辺はグレーです。

外国とか行けばきっちり契約通りらしいですが、日本の「気を使う」「まあまあいいじゃないか」文化が良いところでもあり悪いところでもあります。

利益を出すためには常傭作業っぽいけど、ついでに頼んでしまえが大事です。

まーそんなにあせってもしょうがねェからさ!楽に行こうぜ!!

 

他にも担当者としての利益を出すためには仮設を合理的にすることです。

特に鉄筋工として気を付けるのがクレーンの使い方です。

鉄筋は重たいので基本的にクレーンが合番する時が多いですが、たくさん使うかは別の話です。

 

今日は2回しか揚重しないけどクレーンが必要という時もあります。

そんな使い方だとクレーンの費用がもったいないです。

 

このようなもったいないことを避けるためには他にもクレーンを使う業者を呼んだり、資材の移動などに使わせるのも有効です。

また、クレーンを呼ぶ日、呼ばない日をはっきり決めることも大事です。

 

クレーンは1日という単位でお金が発生します。

出来るだけ長い時間作業させることでコストを抑えることになります。

このようなことを行うことで工事にかかる費用を抑えましょう。

 

 

D(工程)を管理する

工程管理は現場監督がしっかり管理しないと絶対に崩れます。

特に現場に出ている監督は作業員から「こんなの間に合うわけがない。工程を考え直せ」と日々言われているでしょう。

担当者としても上司から言われた期日では無理と感じることは多々あります。

 

ちょっと話が変わりますが工程はどのように決めるか知っていますか?

工程は顧客との契約の時に決まります。

「顧客」とはお金を出す人のことを言います。

 

顧客はいつまでにこの建物が欲しいと言います。

建設会社はその目標に向かってどうするかを考えます。

明らかに出来ない場合はもちろん断りますが「頑張れば出来る」のは断りません。

 

この「頑張れば出来る」のが厄介です。

頑張れば出来るということは普通にやれば出来るという工程ではありません。

現場で頑張れば出来る工程というのは無駄がない、前後の工程に狂いがない、予定外作業がない、天候に問題がない、作業員人数が確保できない。とこのような問題が現実はどうしてもあることを加味しない工程になります。

できるわけがないッ!

 

このレベルで工程管理をするのはまだ経験が少ない担当者に求めるのは酷な話ですが、実際に求めらてます。

「頑張れば出来る工程」ひとつでも上手くいかなければ「無理をしなくてはいけない工程」になります。

厳しいことは分かってますが会社としては仕事を取るために頑張れば出来る工程で仕事を受けてしまうのです。

 

では、そんな難しい工程をどう管理すれば上手くいくのでしょうか。

 

それは交通整理をすることです。

 

担当者では工程の日数を決められている工程をもらう場合が多いでしょう。

現場の先を見ている課長などからすれば後で大変になるより今大変な方が気が楽ですからね。

 

日数が決められている場合はどのように作業を進めていくのか。

鉄筋作業に関しては 作業t数=人数×歩掛り×日数となります。

 

何を表しているか簡単に例を挙げてみます。

作業t数=100tだったとします。

人数が1人で歩掛りが1tだとすれば作業日数は 100t=1人×1t×100日になります。

人数が2人で歩掛りが1tだとすれば作業日数は 100t=2人×1t×50日になります。

 

このようにまずは工程を決める時は作業t数を知る必要があります。

その後は人数、歩掛り、日数により作業の効率は違います。

 

では、日数が決められている場合はどのようになるでしょうか

日数が10日と決められていた場合は100t÷10日=1日10tの施工が必要です。

1日10tをやるためには1人1t施工できたとして10人いれば良いですが、いない場合もあります。

 

ここで現場監督がやる事で交通整理、仕事のしやすい環境を作ることです。

作業しやすい環境を作ることで「1人1t」の施工を「1人1,1t」の施工に出来れば9人で出来ます。

そうすれば厳しい工程の中でも少しの余裕が出来るため工程の管理がしやすくなります。

交通整理のやり方は下に書いてある業者が作業しやすい状況を作るを確認してください。

 

 

S(安全)を管理する

最初に言っておきますが安全を管理すると言うのは「作業員に怪我をさせない」と言うだけではありません。

怪我さえしなければいいんでしょ

と言うのは3割くらいあってますが残り7割は外れています。それはなぜか。

 

現場監督の業務は怪我や事故を起こさないように管理をすることだからです。

 

例えば鉄筋の揚重時に下部に人がいれば人払いをするでしょう。

しかし、時には人払いをしない人もいます。

その時は怪我や事故は起きなかったかもしれませんが、それでは安全管理は出来てません。

 

そんな時の現場監督として正しいのは、揚重している人と職長に吊り荷の下の人払いの指導と揚重時の区画をルールを作るなどの事故を起こさない管理が必要です。

 

鉄筋工が怪我をする作業は以下のような作業です。

・鉄筋揚重時に吊り荷が落下して下の人が怪我をする。
対策:吊り荷下の人払いをする。

・スラブ鉄筋につまづき怪我をする。
対策:足場板やメッシュロードを渡し、歩きやすい環境を作る。

・上向き鉄筋に刺さる。
対策:上向きの直筋は止め、フック加工を基本とする。出来てない場合は天端に横筋を流す。

 

このようなことが考えられますが、一つ一つを対策すれば事故や怪我が起きる確率は減ります。

現場監督はこのようなことを管理しましょう。

 

 

E(環境)を管理する

環境を管理?となるかもしれませんがそんなに難しいことではありません。

環境とは産廃や騒音、振動、土壌処理、水質対策などの事を言います。

 

特に鉄筋工では産廃、騒音が当てはまるかと思います。

産廃はゴミの事です。再利用が出来るので産業廃棄物と表現します。

ゴミは再利用できないので人によっては産廃をゴミと呼ぶな!!と怒ります。

 

鉄筋はプレカットが基本ですがどうしても配筋上余分にあったり、使わなかったりして残ります。

それを産廃に出してはもったいない。鉄は溶かしてもう一度使えます。

まずは担当者として余るような指示を出さない事と捨てる時は鉄回収会社へ依頼することが大事です。

 

 

次に騒音問題があります。

鉄筋はガシャーンガシャーン音がすごいです。近隣に気にされる方がいれば気を使わなければトラブルの元になります。

とはいえ気を付けすぎると作業に影響が出ますので、現場としての対策は防音設備をつける事と日中以外の作業はやらない事で対応しましょう。

 

防音は専用のパネルやシートがあります。

仮囲いや作業場所に設置することで多少の消音効果がありますので、騒音が気になる場合は設置しましょう。

 

後は日中に作業をすることも大事です。

日中は我慢してくれる人も早朝や夜に工事音が聞こえるのは我慢ならないという人はたくさんいます。

間に合わないからと闇雲に時間を伸ばしても近隣苦情があれば余計な手間が増えます。

日中の作業効率を上げるように考えた方が手間がかからない場合もありますので騒音を甘く見ないようにしましょう。

 

 

業者が作業しやすい状況を作る

現場監督の一番重要な管理は作業しやすい環境を作ることです。

作業しづらい環境だと工程はもちろん、品質や安全、お金などに影響が出ます。

 

同じ作業でも資材置き場があり、使いやすい足場や道具があれば作業効率は段違いです。

良い作業状況を作れば、元請は工程、安全、品質が確保出来るし業者はコストが少なくて済みます。

win-winの関係です。

そうなれば次からも業者から信用を得られ、お互いに仕事がしやすくなります。

 

では作業しやすい状況とはどんな状況でしょうか

・作業場所が片付いている
・資材置き場が作業場所の近くにある
・作業場所の業者数が少ない

この項目が作業しやすい状況を作るために共通して言えることです。

 

ではどのようにして作業しやすい状況を作るにはどうすればよいかと言うと

工程で他業者を重ねないようにすることです。

 

現場は無限に広いわけではありません。むしろ狭い現場が多いです。

その中で何業者も同時に施工しようとすると資材置き場や作業スペースが狭くなり、上手く作業が出来ません。

 

解決するためには出来るだけ業者数を少なくすることです。

業者数が少なければ片づけも楽だし、片づけてない業者に注意するのも楽です。

資材も分かりやすいため作業がしやすいです。

 

ですが、理想的なことを言っていても現実は工程が短く数業者入れないといけないという場面もあります。

そのような場面でも区画を行い出来るだけ同じ場所に他業者を重ならないように考えましょう。

 

 

現場監督のまとめ

業者がやりやすい現場状況を作ることで工程や品質、お金が有利になる
まずは決められた工程でどうやるかを考えてみる
一人で全部は出来ない。上司や業者とよく話し合おう

現場担当者というのは分からないことだらけで大変ですが、上司も全部教えられるほどの時間はありません。

分からないことはできるだけ「見る、聞く、調べる」を基本として自己研鑽していくしかないのです。

ある段階になれば正しい知識も付き、間違いが少なくなり現場監督としてもレベルアップします。

現場監督を続けていくうえで誰でも通る道なので最短距離で覚えて現場管理をしましょう。

 

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