【実話】現場で火事になりかけた。その時の状況と対応方法

安全管理

こんにちは、ブックマンです。

 

冬は乾燥するため火災になりやすい季節です。

夏でも火災は起きますが冬の方が起こりやすいです。

 

現場では家庭で使用しない火器や火元がたくさんあります。

ニュースでも建設現場の火災は年に1度~2度は放送されます。

 

どうすれば建設現場の火災を防げるのか考えてみました。

興味がある方は見ていってください。

 

この記事はこんな人におすすめ
・現場で火災対策の方法が分からない
・普段から火災に対して何を気を付ければよいか分からない
・建設現場で火事なんか起こらないと思っている

 

この記事で伝えたいこと
・火災はいつ起きるか分からない。普段から気を付けて管理しよう。

・【問題点】火災はどんな作業から起こるのか

火事のイラスト(ビル)

現場で火災を経験した人はほとんどいないと思います。

私も経験したことはありません。

 

経験したことのない事を対策と言われてもピンとこないとは思いますが、火災が起きてしまってから対策しても無意味です。

せっかく建設してた建物は燃えて、損害賠償や下手すれば人命にも関わります。

やはり経験はした事はないければ対策は必要です。

 

では、まずはこの動画を見てください。

建設現場火災で4人死亡 約40人けが、東京都多摩市

現場の「ウレタン」に引火した事件です。

現場の作業員が、現場監督が、周りの人が気を付ければ防げたのでしょうが残念です。

現場の関係者ではないため実情は分かりませんが、現場の誰であれウレタンがある箇所で火気作業をするのは「おかしい」と感じる必要があります。

 

現場にはウレタンだけではなく、引火する物がたくさんあります。

又、引火の原因となる火気作業もあります。

 

火災の原因となるものは何か?洗い出してみましょう。

火災になる原因のもの
・ウレタン
・スタイロフォーム
・ガムテープ、容器(プラスチック用品)
・粉塵、ほこり
・ダンボール
・木材
・給油ホース、油圧ケーブル
・ガス管
・塗料、防水材(有機溶剤)
・暖房器具
・タバコ
火災を起こす原因のもの
・ガス切断作業
・溶接作業
・コンセント
・タバコ

これらが合わさると火災になります。

 

火災の原因となるものはたくさんあります。

火は鉄とコンクリート以外を燃やすと思ってもらってもよいと思います。

現場で火気作業を見つけたら担当外だとしても「火災にならない」ことを確認してから、その場を離れましょう。

 

 

・【対策】火気作業は可燃物の除去と消火器、水を用意する

消火器を使う男性のイラスト

現場で火気作業に対する対策は何をすれば良いか分かりますか?

 

実は3点ほど気を付ければよいのです。

・火元の近くに可燃物がないか確認する
・消火器、消火水等の消火設備を設置する
・隙間などから火花が見えない場所にいかないか考える

これらのことに気を付ければほとんどの火災は防げるでしょう。

 

 

・火元の近くに可燃物がないか確認する

火気作業に当たり基本中の基本ですが「火の近くに燃える物を置かない」ということをしましょう。

いくら火花が出ようとも周りがコンクリートだらけだと燃えません。

 

燃やされる物があって初めて火事は起きます。

ガス切断や溶接作業時に火花が届く範囲に燃える物があっては火事になります。

 

火気作業時に以下の物が近くにあれば、まずは「燃える物を移動する」ということを考えましょう。

火災になる原因のもの
・ウレタン
・スタイロフォーム
・ガムテープ、容器(プラスチック用品)
・粉塵、ほこり
・ダンボール
・木材
・給油ホース、油圧ケーブル
・ガス管
・塗料、防水材(有機溶剤)

これらの物は燃えます。皆さんは燃やしたことはないかもしれませんが燃えます。

下手すれば爆発します。

 

火災を防ぐために燃える物を移動しましょう。

どうしても移動できない場合は火花養生を厳重に行い、監視しているうえでの作業となります。

 

一度燃え上がったら、もうどうにもできません。消防署にいち早く連絡して逃げるだけです。

防げた火災を防がなかっただけでなく、責任を取らされることになるでしょう。

 

この場合の責任とは解雇であればまだましです。

金銭を請求されたり、最後まであなたがやれと言われる場合もあります。

 

私ではとても耐えられないことです。

火気作業はまず燃える物がないか、移動できないかを確認しましょう。

 

 

・消火器、消火水等の消火設備を設置する

火気作業は必ず消火器、消火水を用意しましょう。

いくら現場が片付いており、大丈夫と思っていても思いもよらなかったところからの出火はあります。

 

どこかの隙間から煙が出てる、何か焦げ臭い、ガスホースが燃えた。作業員の着ている服が燃えている。

これらのことは一見現場が片付いていても起こりうることです。

 

その時の消火設備を用意していないとどうなるでしょう。

もし火災が起きた時に燃えた物を消すために水や消火器を探すところから始まります。

その間にも火は燃え広がり、水や消火器では対応ができなくなってしまいます。

火気作業は必ず消火器、消火水を用意しましょう。

 

 

・隙間などから火花が見えない場所にいかないか考える

現場の燃える物を移動した。消火設備を用意した。といってもまだ油断はできません。

 

何を油断してはいけないのか?

 

それは見えない場所に火花がいかないかを考えましょう。

・ガス切断している裏には何があるのか?
・デッキ溶接している時に下階に落ちてないか?
・火花がどこかのスリーブの穴に入ってないか?

まだまだあるでしょうが、これらのことは現場に一番詳しい現場監督が考えなくてはいけません。

 

 

やっている本人は用意してしまえば作業の方に集中してしまいます。

その時に見落としていたから火災が起きたではもう遅いです。

 

火気作業のやる場所はどんなところか?燃える物がなかったか?よく分からない隙間はないか?

必ず作業場所を確認しましょう。

 

想像を働かせ、出来る限り火災の原因になりそうなことをつぶしましょう。

 

又、どうしても心配であれば監視人を置くこともよいと思います。

監視するだけの1人工をもったいないと思わず、監視することで火災のリスクを減らすと思えばよいのです。

 

火災は取り返しがつかない事故です。

十分に気を付けましょう。

 

 

・【経験談】デッキ裏の緩衝材が燃えた

ガスバーナーのイラスト

鉄骨造ではデッキを敷きます。

デッキの段差は難しいため不燃材の緩衝材を貼り付けてスラブ段差を作る時もあります。

 

しかし、デッキ施工と緩衝材は実は相性が悪いのです。

なぜかというと内装工事を行うときに区画するためデッキを切断する場合があるからです。

 

内装の区画は天井まで壁を作る必要があります。デッキ下では区画になりません。

現場にもよりますがデッキを切断して区画するか、デッキの凸凹に鉄板を貼るなどの対応をしなくてはいけません。

 

私の現場ではデッキの切断を選びました。

デッキ切断をする場所に不燃材の緩衝材が入っていることは分かっていましたが「不燃材だから大丈夫だろう」と甘い考えのままガスによるデッキ切断を行いました。

 

デッキ切断している間は特に気になりませんでしたが30分くらいしたら、その場所で働いている作業員さんが「焦げ臭くね?」と言われ、「やばい!」と感じました。

その場所での火気作業はさっきのデッキ切断作業だけです。

 

急ぎ現場に行き確認をしました。

現場の天井部をじーっと見ても不燃材の緩衝材は燃えてる感じはしません。

 

でも焦げ臭いことは焦げ臭く、とりあえず水をかけてみることにしました。

ハイウォッシャーを準備して、下にある資材を片付けて、水をかけてみました。

「じゅーーーーっ」

と、火が消える音が聞こえます。

「燃えてたやん!」と思わず声に出ました。

驚いて目が飛び出る人のイラスト(男性)

 

燃えてた物を消火すると煙が出てきて、匂いもすごくなり、灰が落ちてきました。

幸いにして送風機などの換気設備があったため煙と匂いはすぐになくなりましたが、もしこのまま放って置いたら不燃材が燃えて火災となっていたかもしれません。

 

 

「不燃材」を調べてみると以下のようなことでした。

建築基準法にもとづき、通常の火災による火熱が加えられた場合に下記3つの要件を満たすのが条件です。

  1. 燃焼しないこと
  2. 防火上、有害な損傷(変形・溶接・き裂など)を生じないこと
  3. 避難上、有害な煙またはガスを発生しないこと

これら3つを満たしたうえで、上記を満たさなくなるまでの加熱時間の長さによって「不燃材料」「準不燃材料」「難燃材料」に分類されます。

  • 不燃材料 : 加熱開始後20分
  • 準不燃材料 : 加熱開始後10分
  • 難燃材料 : 加熱開始後5分

なので1番燃えにくい「防火材料」は「不燃材料」だとわかります。

 

つまり、不燃材は燃えないわけではなく「燃えづらい」だけなのです。

 

その時はとりあえず消火が出来たので問題ありませんでしたが

もし、誰も気づかなかったら

放って置いたら

火事になっていたら

と考えると消火しておいてよかったと思います。

 

 

・現場監督のまとめ

・火気作業は燃える物をよけてから作業をすることが原則
・不燃材でも燃える
・常に「もし○○が燃えたら」と心配をして、作業計画をする。

如何でしたでしょうか。

 

火災は一度起これば、現場の全てをダメにしてしまいます。

たとえ、一部の延焼で済んでも「あの現場は火災を起こす現場」とレッテルを貼られ、監視の目も厳しくなります。

せっかく作った建物が燃えるのは誰も楽しくありません。

 

火事を起こさないためには火を甘く見ないことです。

燃える可能性を洗い出し、毎日、「今日一日の火災を防ごう」と管理しましょう。

 

 

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