こんにちは、ブックマンです。
大現場の一年生は大体コンクリート担当を担当させられます。
別に簡単な仕事ではありませんが、用意さえできれば作業員の方が仕事を進めてくれます。
一年生でも工事が進むので担当になる場合が多いです。
でも、急にコンクリート担当になったからといって何が出来るのかよく分からないと思います。
どうすれば良いかを今回記事にしたいと思います。
興味がある方は見ていってください。
・コンクリート担当になった
・コンクリートの何を管理すればよいか分からない
・コンクリート打設後にジャンカが多い
・コンクリートに詳しくなって現場で「段取りが悪い」「こんなに不具合を作って、何を見てたんだ」と怒られないようにしよう。
・コンクリート担当は何をするの?
コンクリート担当者の仕事ですが簡単に言えば4つです。
・品質を管理する
・コンクリート打設を管理する
・不具合を直す
これらを意識していれば大体合ってます。
一つ一つ説明します。
コンクリートに関する準備をする
コンクリートの準備とは?となるかもしれませんがそんなに多くのことはやりません。
やることと言えば
・コンクリートに必要な資材や機械を用意する。
・コンクリートが打設できる状態か確認する。
これらをすれば準備完了です。
・コンクリート関係者に手配する。
まずはコンクリート関係者に手配をしましょう。
コンクリートの手配をする内容な以下のようなことです。
2、打設箇所
3、配合
4、打設数量
5、打設@
6、土間数量
7、試験体本数
8、指定重機機種
又、誰に伝えるかと言えば
・ポンプ業者
・土工業者
・土間業者
・コンクリート試験業者
これらのことを手配します。
手配は基本的にFAXかメールのような文章で残る物にしましょう。
電話や口頭連絡では何かを伝えてない。誰かに伝えてないことがあります。
面倒だからといって電話や口頭で言ったことが伝わっておらず「聞いてない、知らない」ということはたくさん見てきました。
面倒事が起きた方が面倒になりますので、手配はきちんと記録が残るような物にしましょう。
手配の内容を簡単に説明します。
1、打設日
打設日は読んで字のごとく打設する日を表します。
何月何日の何時から打設することです。
注意が必要なのは何時から打設するというところです。
生コンプラントやポンプ業者、土工業者は打設前に出荷することやポンプ配管など準備が必要です。
土間業者や試験業者はあまり事前準備は必要ないため、誰が何時に来る必要があるかまでは現場監督でコントロールするのが難しいです。
ですので「何時からコンクリート打設するから皆合わせてね」と周知するほうが楽です。
手配表には打設開始時間を記載しましょう。
2、打設箇所
打設個所は正確に記載しましょう。
この記載内容は請求書や試験記録に記載されますので、後で見てよく分からない書き方だと後で困ります。
3、配合
配合は強度、スランプ、骨材、セメント種類を記載します。
建物は設計者が決めた、認めたコンクリート配合で打設しなくてはいけません。
生コンプラントには「配合報告書」というものがあるはずです。
設計者に配合確認をしてもらい、認められた「配合報告書」で手配をしましょう。
4、打設数量
打設数量はプラントがどのくらいの数量を打つのかを知るために必要です。
また他の業者も数量次第で打設時間や打設方法も変わるので、全然数量が違う手配は怒られます。
私個人の感覚だと手配と実打設数量が1割違いくらいなら優秀だと思います。
生コンプラントですが、いつでも無限に打設する数量を持っているわけではありません。
プラント毎に一日に出荷できる数量が決まっています。
打設数量が大きく違えばプラントは「そんなに打設するとは聞いてない」「なんでそれしか打設しないのか」と言われます。
ある程度は正確な数量を手配するのが大事です。
5、打設@
打設@を決めないと一日の打設時間になってしまいます。
例え50㎥でも生コンプラントは1日の平均で出荷します。
生コン車1台4.25㎥だとして12台で済みます。
1時間6台だとしても2時間で打設完了します。
しかし、打設@を指定しない場合は1日の平均で出荷されます。
2時間で済むはずが8時間になります。
1時間1〜2台の出荷になります。
これではせっかく早く終わるコンクリート打設も待つ時間が長いだけでイライラしますし、早く打設が終われば他にやることもあります。
打設@は指定しましょう。
6、土間数量
土間数量とはコンクリートの天端を押さえる㎡です。
生コンは混ぜた状態で品質が確保されるものなので、浮いた水や空気をもう一度コテで押さえつけて沈める必要があります。
その作業が土間押さえと言います。
土間押さえは生コンが固まるまで時間との勝負です。
夏場は固まりやすく、冬場は固まりずらい。
一人で大体80㎡は出来ると思いますが、1人当たりの作業量は業者ごとに違うので土間業者へ確認して見ましょう。
土間数量が正確でないと適正な土間工の人数はきませんのできちんと計りましょう。
7、試験体本数
生コンは強度確認をするために試験体を取り潰す必要があります。
セメントの種類にもよりますが通常4週間、28日で強度が出ます。
というか強度が出ないといけません。
しかし、現場の都合で支保工を早期に解体しなくてはいけない時などに28日は待てません。
必要な強度が確認されれば解体してもよいのです。
その際に試験体と呼ばれるコンクリートがないと強度試験が出来ません。
何のために試験体を取るかを考えて手配をしましょう。
8、指定重機機種
現場によってポンプ車が必要か不要か、どのサイズのポンプ車なら良いのかを決めなくてはいけません。
狭い場所なら2tや4tなど小型と呼ばれるポンプ車を手配します。
生コンの打設数量が多ければ大型のポンプ車を手配しなくてはいけません。
現場の状況や規模に合わせた手配をしましょう。
以上がコンクリート関係者に手配をするということです。
一度やってみると慣れますので、一つ一つ項目として記載して手配して見ましょう。
・コンクリート打設に必要な資材や機械を用意する。
次にコンクリートに必要な機械、道具などを用意しましょう。
コンクリートに使う機械や道具は以下のようなものです。
・インバータ
・延長コード
・フネ
・叩き棒
・バケツとブラシ
これらの物を用意しましょう。
簡単に一つ一つ説明します。
バイブレータ
コンクリートを振動させて締め固める機械です。
大きさがあり、大きければ大きいほど振動が強くなります。
バイブレータをかければかけるほど良いというわけではなく、かけすぎるとコンクリートが水と砂利に分離してしまうので使い方に注意が必要です。
インバータ
バイブレータは200Vの電力を使う場合がありますが丸型の電源ではありません。
一度電源の形を変換するためにインバータという機械を挟みます。
これにより200V電源一つでも3つほどのバイブレータを使うことができます。
延長コード
電源と打設箇所が必ず近いということはありません。
とはいえコンクリート打設する場所ごとに電力を設置してるほど、現場は親切でもありませんので延長コードを使います。
延長コードをつなぐことで電源から遠い箇所でも打設用具を準備することが可能です。
フネ
コンクリート打設では左官フネと呼ばれる物をよく使います。
先行モルタルを出したり、足洗いにしたり、コンクリートを片付けたりするときに使います。
プラスチック製なので軽く持ち運びが簡単なので重宝します。
叩き棒
木製のハンマーです。壁の中のコンクリートを充填させたり、充填具合を確認したりします。
使い方は壁型枠を叩くことで空洞かどうかを判断できるため空洞の箇所を叩いたり、バイブレータを使って締め固めたりします。
軽いので打設する土工さんは一人一本持ってることが多いです。
バケツとブラシ
コンクリートを打設してる時に差し筋があると思います。
その際にまだ打設しない鉄筋にコンクリートが付着した場合取り除く必要があります。
なぜなら次に打設するときに鉄筋とコンクリートがしっかり付着しないからです。
そのままでは後でケレンをしなくてはいけません。
本当かどうかは分かりませんが英語のcleanがケレンになったようなことがネットで書いてありました。
後でケレンするのとコンクリート打設中にブラシで清掃するのは手間が全然違うため、コンクリート打設中にしっかりブラシで鉄筋、型枠などに付着したコンクリートを落としましょう。
このような物を用意すれば大体のコンクリートは打設出来ます。
逆になければ打設出来ないのでチェック表でも用意して忘れないようにしましょう。
・コンクリートが打設できる状態か確認する。
コンクリートの手配や準備が出来ているからと言って打設する箇所が出来ていなければコンクリート打設は出来ません。
自分はコンクリート担当者だから他の工事は見ないという人もいますが、結局はコンクリートが打設出来なく作業員から責められるのはコンクリート担当者なのでコンクリートに関わる部分は確認、調整をしましょう。
・土間工用のレベルはあるか
・型枠は出来ているか
・差筋に忘れはないか
・埋め込み金物はついているか
コンクリートが打設出来るような状況なのかを打設前日までに確認しましょう。
打設当日にあれもこれもやり始めるとどこから?どこを?打設すればよいか分からなくなります。
打設当日に慌てることが無いようにしましょう。
又、ポンプ車を配置する場所も確保されているか確認が必要です。
現場にはたまにしか来ないポンプ車のために現場のスペースを常に開けておくほど余裕はないと思います。
当日ポンプ車が来て片付けからスタートではコンクリート打設もどんどん遅くなります。
当日何事もなく打設できるようにするのもコンクリート担当者の仕事です。
よく確認、調整をしましょう。
・品質を管理する
コンクリートの品質を確保することで将来長持ちする建物になります。
良いコンクリートを打てる会社、作業員、現場監督は重宝されるため、せっかくコンクリートを打設するなら良い品質のコンクリートを作りましょう。
コンクリートの品質管理とは以下のようなことを言います。
・ジャンカを作らない
・コールドジョイントを作らない
・クラックを作らない
・ブリージングを作らない
このようなことが出来れば良い品質のコンクリートになります。
簡単に各不具合の説明をします。
・コンクリート配合
「配合」とは「呼び強度」「スランプ」「粗骨材の最大寸法」「セメントの種類」のことです。
生コンを手配するときに
(30-18-20-N)
このような表現を見たことはありませんか?
これが配合になります。
配合を間違えると建物を壊す必要も出てきますので十分に確認して手配をしましょう。
詳細は配合報告書というものがあるはずなので現場の誰かに聞いてみましょう。
・ジャンカを作らない
ジャンカとはコンクリート表面に発生する豆板のことです。
これはコンクリート内の水分、セメントと砂利が分かれてしまい強度が弱い状態となります。
これは不具合なので補修をする必要があります。
・コールドジョイントを作らない
コールドジョイントとはコンクリートの打継ぎ時間の間隔を過ぎて打設した場合に、前に打ち込まれたコンクリートの上に後から重ねて打ち込まれたコンクリートが一体化しない状態のようなことを言います。
写真の真ん中にある水平にあるすじみたいなものがコールドジョイントです。
これは上下のコンクリートが一体化しておらず、強度的にも問題ですが水の侵入経路にもなりやすいです、
水が浸入すれば室内にも影響がありますが、それ以上にコンクリート内部の鉄筋が錆びて膨張しコンクリートを破壊する原因にもなります。
・クラックを作らない
クラックとはひび割れのことです。
コールドジョイントと少し似ていますが、コンクリートの収縮によりコンクリートが割れることを言います。
クラックは確実コンクリートが割れているので水の侵入経路になります。
適切な伸縮目地を設けることで防ぐことが出来ます。
大きな壁面に伸縮目地が入っていない場合は図面を疑ってください。
・ブリージングを作らない
ブリージングとはコンクリート打設直後の表面に水分が浮いてくる現状の事です。
ブリージングを作らないと表現していますが、正しくはブリージングを放っておかないことです。
ブリージングは水分やセメント、砂利が各重量により分離している状態です。
せっかく混ぜて作った生コンが分離していたら元も子もありません。
土間工によるコテ押さえをすることで表面に浮いている水分を戻しましょう。
もし、ブリージングを放っておけばレイタンスが出来ます。
写真の白い部分がレイタンスです。
レイタンスは脆弱部なので取り除く必要がありますし、放っておけば次のコンクリートの付着が悪くなりクラックの原因にもなります。
各会社、現場毎にコンクリート打設の方法があると思いますが、全ては良い品質のコンクリートを打設するためです。
もしこの先あなたが良い品質のコンクリート打設方法があれば、それが広まり模範となるでしょう。
今現在の良いとされている打設方法でも不具合が起きます。
これは実際に打設する作業員の経験不足と現場監督の知識不足が主な原因と思ってます。
コンクリート関係者はどうしてジャンカが起きるのか、ジャンカが発生した箇所の打設方法はどうだったのか、今後どうすればよいかを常に考えてコンクリートを打設する必要があります。
・コンクリート打設を管理する
コンクリート担当者が一番仕事をした気になるコンクリート打設を管理しましょう。
実はうまくやれば一番やる事のない仕事なんですけどね。
ではコンクリート打設時の現場監督の仕事とはどんなことなのか一覧にします。
・生コンの出荷、調整
・不具合が出ないように現場を見る
この3点です。
もっとあるでしょうと言われるかもしれませんが打設当日なんてこんなもんです。
これ以上ある人は事前の準備が出来ていなかった可能性があります。
ではさくさく進めさせていただきます。
・打設計画の周知
まずは打設計画の周知をしましょう。
当日集まる作業員はほとんどの方がどこを打設するか正確に知りません。
たまにしか来ないので現場のどこかは分からないのです。
作業員がどこを打設するか分からないつもりで打設計画の資料を作りましょう。
コンクリート打設計画の内容は
平面図、断面図に
・どの順番で打設するのか
・一度に打ち上げる高さはいくらか
・見えない部分に大きな開口部などはないか
・他の工事でコンクリート打設に影響のあることはないか
・ポンプ車を洗う場所はどこか(水が必要)
このようなことを図面に記載して周知します。
口頭だけの周知は極力やめましょう。
「言った」「言わない」「覚えてない」がありますので、出来るだけ記憶に残るようなやり方がよいです。
周知は現地で行うことにしましょう。現地だと皆が図面と見比べることで理解が深まります。
作業員が工事を理解してくれることで一番助かるのが我々現場監督です。
面倒と言わずしっかりした資料と説明をしましょう。
生コンの出荷、調整
生コンの出荷はどきどきします。
現場の準備と生コンの到着時間が合わなければ品質が落ちていくコンクリート打設になります。
また、一番どきどきするのは最後の調整出荷の時です。
1㎥余れば10000円〜20000円程度の金額の物をそのまま無駄にすることになります。
作業員は早く終わりたいので早く多く出せと言いますが現場監督はそうはいきません。
上手に数量を合わせる必要があります。
では、どのように数量を合わせるか私が行っていることを伝えます。
まずは生コンプラントから現場までの到着時間を把握してください。
次に生コン車1台の打設はどのくらいかかるかを把握してください。
例えばですが出荷から現場到着まで40分かかったとします。
そして生コン車1台の打設時間は10分だとします。
このことから今出荷している生コン車が残り4台までに次の出荷をすればコンクリート打設は中断しないことになります。
そして現場で生コン車4台分のコンクリート打設範囲を把握しましょう。
生コン車が残り4台になった時に考えていた範囲より打設できていなかったら、生コンを追加で注文しましょう。
もし、考えていた範囲より打設できてしまっていたら諦めましょう。
自信がない人は余らないように元々生コン車を1台か2台分少なく出荷しておくのも手です。
生コンの出荷調整はコンクリート打設の最後の方を現場で測って計算しておき、調整をしましょう。
不具合が出ないように現場を見る
コンクリート打設は出来たのに不具合だらけだと補修が大変です。
せっかくコンクリート打設するのだから品質の良いコンクリートを打設しましょう。
不具合は生コン打設時に発生します。
何点か注意ポイントがありますので参考にしてください
・生コンを流したままの箇所はないか?
・打ち重ね部分は混ざるようにバイブをかけているか?
・開口部の下にコンクリートは充填されているか?
これらの事を見れば不具合が劇的に少なくなります。
ではさくさく説明します。
生コンが固くないか?
これがコンクリートの不具合になる第1位と言ってもよいくらいコンクリート打設時の悩ましい問題です。
多分ですが建築工事ではスランプが15か18で打設する事が多いでしょう。
ちゃんとした品質で現場に到着すればよいですが、たまに生コンで固いのがあります。
固い生コンを打設するので時間がかかり、次の生コンがどんどん固まっていくという悪循環が始まります。
また打設@を間違え1台の20分かかるのに出荷は10分置きだというのも生コンが固まる原因となります。
解決策としては固い生コンが来たら試験屋やデリバリーと固さを確認して、すぐにプラントに苦情を言いましょう。
現場の第一線では死活問題ですので「生コンさえ来ればどんなのでもいいでしょ」と甘く考えないようにしましょう。
生コンを流したままの箇所はないか?
コンクリート打設をする際にポンプ配管の筒先から生コンが出て来ますが、流れていくからといってバイブレータをかけないとジャンカがおきます。
コンクリート打設箇所は鉄筋があります。
砂利が引っかかり、その後ろの砂利もどんどん引っかかります。
そうなると水やセメントと砂利が分離してジャンカが発生します。
また、角部などはコンクリートが充填しづらく空洞になる場合があります。
コンクリートを流すだけではしっかり充填されないのでバイブレータをかけましょう。
うち重ねている部分はバイブレータをかけているか?
うち重ね部分にバイブレータをかけないとコールドジョイントの原因となります。
ここで注意が必要なのがバイブレータはうち重ね前のコンクリートに使う事です。
うち重ねの時に後で重ねる部分だけバイブレータをかけても、うち重ねる前のコンクリートとくっつかなければコールドジョイントになります。

ですので、うち重ねる時にうち重ねる前のコンクリートによくバイブレータをかけましょう。
開口部下にコンクリートは充填されているか?
壁の型枠を締めてしまうとどこか開口部か分からないため、コンクリートが充填されいるか分かりません。
開口部なのにコンクリートが入らないと無駄にバイブレータをかけることもあります。
このようなことを防ぐにはまずは型枠に開口部のマーキングをします。
マーキングはチョークが良いでしょう。
大工によってはスプレーでも良いと言いますが、転用が効かなくなるので大体の大工は嫌がります。
次に開口部ののちょい下に吹き出し穴を作りましょう。
生コンが吹き出せば充填完了です。
最後に作業員に周知しましょう。
せっかく準備していても開口部があることを知らなければ注意できません。
現地でしっかり確認しましょう。
以上のことがコンクリート打設の時に気をつけることです。
最初は何が何だか分からないと思いますが、一つ一つ理解と反省をすればすぐに覚えますのできちんと取り組みましょう。
・不具合を直す
どんなに上手い人でもなぜか不具合は出ます。
品質の良いコンクリート打設請負人がいれば雇いたいものです。
現場監督の力量で不具合の数が多いか少ないかの違いはあります。
打設している作業員が見えてない所まで気を配ることで、かなりの不具合を減らすことができます。
しかし、できてしまった不具合は直すしかありません。
コンクリート不具合の補修手順は以下の通りです。
- コンクリートの不具合を分類し、補修方法を決める。
- 不具合の脆弱部を除去する。
- 適切な補修材で補修を行う。
※現場の規模や用途、場所により記録が必要
コンクリートの不具合は以下のようなことを言います。
・コールドジョイント
・クラック
これらの不具合の説明は上記の「品質を管理する」で説明しておりますので見てください。
コンクリートの不具合の補修方法ですが「脆弱部を取り除いて補修材を塗る」が基本です。
不具合がありましたら基本的にははつりによる不具合除去を行いましょう。
しかし、設計者や構造監理者から特別に補修要領の指示がありましたらその限りではありません。
コンクリートの脆弱具合によって除去する範囲、除去するやり方は違います。
不具合の大きさや程度で補修方法が違いますのでまずは分類をする必要があります。
ジャンカ
4つに分類されます。
B、砂利が表面に露出している。叩いても剥離せず、はつり取る必要が無い程度(深さ3㎝未満)
C、砂利が表面に露出している。叩けば剥離するものがある。しかしバラバラと剥離することは無い。(深さ3㎝未満)
D、鉄筋が露出し、バラバラと剥離する。(3〜10㎝)
コールドジョイント
3つに分類されます。
1、縁切れしている。
2、縁切れ+ジャンカがある。
クラック
2つに分類されます。
②、0.3㎜以上のひび割れ
このように分類されます。
代表的なコンクリート不具合は3つですが、他にも不具合はあります。
知りたい方は以下のサイトで詳しく書かれていますのでご確認ください。
補修材について
次にどのように補修すればよいか知りましょう。
補修材は多種多様にあり、何を使えばよいかと悩みます。
左官工に聞くのも良いですが、それでは自分の正しい知識がないため言われたとおりにしか注文が出来ません。
簡単な見分け方として何の左官材料を使うかはカタログを見ると分かります。
左官材のカタログには「塗厚」という記載があります。
下記の資料を見てください。

この補修材では1〜2㎜の補修が可能です。
それ以上塗ると取り扱いメーカーが品質保証してくれないため注意が必要です。
コンクリート不具合の程度によって塗る厚さが変わってきます。
先ほど説明した不具合の分類分けをして補修材、補修方法を決めましょう。
もっとコンクリートを詳しく知りたいという方は「JASS 5」を調べると良いでしょう。
・現場監督のまとめ
コンクリート打設はその日の一発勝負です。
その日の気温や環境、だんどりや作業員が上手かどうかで出来型は全然違います。
如何にコンクリート打設がしやすい状況を作ってあげるのがコンクリート担当者としての仕事です。
如何でしたでしょうか。
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