
「工程がやばい」(工程の期日が短い、工程が分からない)
そんな経験は誰にでもあると思います。
時間がなく、追いつめられた時に何が出来るのかを今回考えてみたいと思います。
興味がある方は見ていってください。
・工程がやばくて、どうすればよいか分からない
・工程がやばくないようにするには、どうすればよいか分からない
・工程がやばいかどうかが分からない
・工程がやばい時は落ち着いて!慌てても何も良くなりません。
【結論】工程がやばいと思ったら日めくり工程を書きましょう

工程がやばい!!(工程の期日が短い、工程が分からない)
と、なんとなく感じても「何がどうやばいのか」が分からないことがあります。
本当に工程がやばいのか、工程を把握できていない自分がやばいのか
そんな時は日めくり工程を書きましょう。
日めくり工程は順を追って明日、明後日と日付の早い順にしか作れません。
言わば足し算の作り方です。
工程表は逆にある程度の目標(マイルストーン)があって逆算で工程を作っていきます。
言わば引き算の作り方です。
日めくり工程表は手間がかかりますが、頭の中を整理するには良い物です。
そしてそのまま工程表として使えるので、複雑な現場であればあるほど作る必要があります。
現場監督が工程を分かってないのに作業員が分かるはずもありません。
工程がやばいと感じたら何がどうやばいのかを具体的に理解する必要があります。
やばいやばいと言ってるだけでは人には理解されませんし、何が本当にやばいのかが自分でも分かりません。
一度落ち着いて工程を考えてみましょう。
【経験談】工程が間に合わない

工程がやばそうだ。何とかなるかな

作業員さん、こんな工程でお願いします。

こんなんじゃ無理だよ。絶対出来ない

・・・どうしよう
そして苦肉の策で色々な方法で何とか現場を収めましたが物凄い労力が必要でした。
工程(時間)が無くなる前に対応しておけば、まだ楽だったものを何とかなるだろうと甘く見てたせいで物凄い大変でした。
時間は「有限」ですので大事に使いましょう。
【問題点、解決策】やばい工程を認識するために日めくり工程を作る

工程がやばい!!(工程の期日が短い、工程が分からない)と感じたら
一度落ち着いて何が問題になっているのかを理解しましょう。
問題点が分かるから解決が出来るのです。
問題解決の手順としては以下のようにしましょう。
- 仕事の洗い出しをする。
- 洗い出した仕事を並べ替える。
- 足りない作業を考える。
- フローチャートを作る。
- 行事や規制など工程に影響があることがあるか確認する。
- 工程表を作成する。
- 関係者の理解を得る。
このような手順でやりましょう。
ではひとつひとつ説明をしていきます。
仕事の洗い出しをする。
まずは頭の中を整理する必要があります。
工程が分からない時にいきなり工程表を書こうとするのは良くありません。
まずは今自分が考えている、知っていること、やらなくてはいけないことを紙に書き出しましょう。
この作業をやるだけでも忘れていたことや見落としていたことが分かるようになります。
洗い出した仕事を並べ替える。
洗い出した仕事は一度並べ替えましょう。
フローチャートを作るようなものですがフローチャートほどしっかりしたものは作らないで下さい。
まだ自分が仕事の把握を出来てませんのでフローチャートも工程表も出来ません。
まだ全然落書きでいいです。
どの順番が正解か施工手順の流れを考えましょう。
足りない作業を考える。
仕事の洗い出しと作業の流れが出来たら足りない作業を考えましょう。
工程がやばいと感じるのは作業が把握できてないからです。
図面を見たり、作業計画書を確認したり、人に聞いたりと何かを確認しながら作業を考えましょう。
独りよがりに考えてはダメです。
それで工程がうまくいってないのですから、初心に帰って何の作業をするのかをもう一度考えましょう。
フローチャートを作る。
仕事を出来るだけ洗い出したらフローチャートを作りましょう。
作業の手順を間違うと現場はうまくいきません。
順番を間違えないように気を付けて作成しましょう。
作成している途中でも何か作業が足りないことに気づく時があります。
見落としがないようにしましょう。
行事や規制など工程に影響があることがあるか確認する。
フローチャートが出来たら工程を書きたくなりますがちょっと待ちましょう。
現場には色々な行事、規制があります。考えてた通りに工事は進みません。
何か影響があるのかを確認して、実は工事できませんなんてことが急にないようにしましょう。
工程表を作成する。
ここまでの事が出来てやっと工程表の作成になります。
しかし「どこで」」誰が」「何を」「どうするか」が決まれば、後は「いつ」を決めれば工程表は出来ます。
工程表を作成するときに目標を持ちましょう。
それは工程表通りに工事が進むようにすることです。
工程表は現場の目安でも指針でもなく、「予定」です。
その通りに出来ることが一番良いのです。
工程表だけではその通りに出来るかはっきり分かりません。
そんな時は日めくり工程表を作成しましょう。
バーチャート工程などとは違い非常に手間がかかりますが、作業箇所は確保できているか、導線はあるか、などが一目で分かるので分かりやすい工程です。
工程がやばい時ほど日めくり工程表を作りましょう。
関係者の理解を得る。
工程表が出来たら関係者に周知して理解してもらいましょう。
やってはいけないことは工程表が作っている人だけ理解していることです。
工程表を作っている人は図面を見て、工程を考えて、打ち合わせをして何をするかを理解して工程表を作成しています。
しかし、他の人はそこまで何をするかを理解していません。
工程表を作成したのはいいですが、理解されない工程表は効果的ではありません。
一生懸命作った工程を理解してもらうのも非常に重要な「工程表を作る」という作業です。
ここまで出来れば、あとちょっとで現場が上手くいきますので頑張りましょう。
現場監督のまとめ
工程がやばい(工程の期日が短い、工程が分からない)と感じたら、何がやばいのかを把握しなくてはいけません。
分からない事があるから不安になるのです。
極端ですが全てが分かれば特に焦る必要はありません。
あせらず、冷静に何が分からないのかを考えましょう。
如何でしたでしょうか。
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