【ニュース】現場の事故から知る対策 大阪・ミナミの建設中ビルで火災

安全管理

事故から知る、現場で出来る対策を考えてみましょう。

 

今回は「2019年2月19日に大阪で起きた火災事故」についてです。

 

興味がある方は見ていってください。

この記事はこんな人におすすめ
・火災事故を起こしたくない
・火災事故を起こさないためにはどうすればよいか分からない

 

この記事で伝えたいこと
・火災事故を起こさないためには、火は燃えると意識すること

【事故状況】2019年2月19日大阪・ミナミの建設中ビルで火災

考える
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事故状況からどんな状況だったか考えてみます。

事故状況

19日午前8時50分ごろ、大阪市中央区難波千日前で建設中の8階建てビルから、「黒煙が上がっている」と近隣の男性住民から119番があった。

同市消防局などによると、火は約1時間後に消し止められたが、屋上に置いてあった断熱材が焼損。30代の男性作業員が煙を吸ったとみられ、病院に搬送されたが軽症という。

現場周辺は一時、車両が通行止めになった。近くにいた男性は「建物の上から炎が上がり、あっという間に煙が立ち上がった。人通りの多いところなので怖い」と話していた。

現場は南海電鉄難波駅の近くで、周囲は商業ビルや飲食店などが立ち並ぶ「ミナミ」と呼ばれる大阪有数の繁華街。

(産経新聞より引用)

 

 

現場監督としての見解

建物の屋上には外気温や直射日光による室内の気温に変化を防ぐため、断熱材を屋上に貼ります。

断熱材は簡単に言えば発泡スチロールみたいなもので大変燃えやすいです。

不燃性の断熱材はあるにはありますが、まだまだ値段が高く一般的な現場には出回りません。

 

断熱材は防水工が施工することが多く、防水工自身はその危険性を知っているため、火気に対して十分な注意をしています。

 

おそらく実際に火災を起こしたのは他の業者でしょう。

 

 

屋上の防水材が置かれている状況で火気作業を考えられるのは、ガスによる切断か溶接作業になります。

本来は火気作業が終わってから防水作業に入るのが普通の工程ですが、何かを見落としてたり失敗したりして、「火気作業だけどまあやってしまえ」となってしまったと思います。

 

火気を使う業者も断熱材があるのですから断るべきですが、危険性を考えずやってしまったのでしょう。

 

このようなことから推測されるのは、

断熱材が燃えると思ってなかった。

少しくらいなら大丈夫だと思った。

燃えた場合にすぐ消せる消化設備を設けていなかった。

このような原因で火災が起きたと考えられます。

 

断熱材は簡単に燃えます。

そして燃え広がります。

 

一度の油断で現場が火の海になるなんてなんと無駄なことか

怪我人も軽傷で良かったですが、現場には相当な損害賠償が出ると思います。

皆さんも現場では気を付けましょう。

 

 

【問題点、解決策】火気作業について対策すること

気付く
気付く

火災は誰も起こしたくはありませんが、気を付けないと火事になります。

 

中学生くらいで習うと思いますが、火が燃えるには3つの要素が必要です。

酸素

可燃物

です。この3つが揃うと火がつきます。

 

現場では火と酸素はどうしても発生するので「可燃物」を除去することが大事です。

 

水や消火器は、火がついてから対処するもので火がつかないようにするものではありません。

一度火がついてしまえば、水や消火器で太刀打ちできないほど燃えてしまう物は現場にはたくさんあります。それこそ消防車ですら苦戦するような物もあります。

 

まずは火がつかないようにすることが大事です。

 

では、現場監督として火災が起きないようにするためにどのような具体的対策が取れるでしょうか

以下の3点ほど対策が可能です。

  1. 火気作業には必ず現地確認をし、可燃物の除去、消火設備の設置を行う。
  2. 可燃物がある工程の時に火気作業を入れない
  3. 火気作業を使わない工法を採用する

 

では具体的に説明していきます。

 

 

1、火気作業には必ず現地確認をし、可燃物の除去、消火設備の設置を行う。

現場では必ずと言っていいほど火気作業があります。

火気を使うことで効率の良い仕事が出来る反面、火災への危険性は上がります。

 

本当は火気を使わないことが一番良いのでしょうが、中々手間暇がかかるため難しいのが現状です。

 

では火気を使うに当たり、注意事項があります。

それは現地の「可燃物」の除去をすることです。

 

コンクリートは燃えませんが木材、ダンボール、スタイロフォーム、プラスチックなどは燃えます。

まずは火気を使う範囲の可燃物を避けることから考えましょう。

 

どうしても避けられない量や重さがある資材がある場合は不燃性のシートを被せることでも対応可能ですが、可燃物がそこにあるということは忘れてはいけません。

 

また、火花は小さな隙間にも入り込みます。

小さな隙間の下にホコリ溜まりやゴミがあったら燃えますので塞ぐようにしましょう。

火気作業は便利だけど危ないと常に意識しましょう。

 

 

2、可燃物がある工程の時に火気作業を入れない

火災が起きる条件には当たり前ですが燃える物(可燃物)が必要です。

 

火気作業の相手は大体が「鉄」です。

皆さんが知っての通り、鉄は燃えません。

 

しかし、火気を使う時に鉄以外の物があると火災の危険性があります。

 

現場の火気作業は

金物の取り付け、鉄筋の溶接、AWなどのピース取り付けがあると思います。

その時に可燃物がある必要があるかと言われると必要ありません。

 

きちんと他の工程を守れば「可燃物」が無くなります。

きっと中途半端に作業が残ってたり、順番を守らないから可燃物があるのです。

きちんと工程を守り、資材を片付けていけば、可燃物は無くなります。

 

 

3、火気作業を使わない工法を採用する

リフォームやリニューアルでは火気作業が出来ません。

周りが仕上げ材、可燃物ばかりだからです。

 

その際にどのようにするかと言えば、ボルトで固定するやり方が一般的です。

加工や図面を精度良くしなくてはいけないので、現場監督は大変になります。

 

ハウスメーカーなどの決まった物をたくさん作ることにはボルト施工は向いていますが、変則的な加工、位置などにある金物はどうしても溶接に頼りがちです。

 

全部は無理でしょうが、まずはボルトでもできるんじゃないか?と思うことが火気作業を少なくすることになり、火災防止に繋がります。

 

 

現場監督のまとめ

火は燃えることを意識する
火災は火、酸素、可燃物で起こる。可燃物を避けよう
作業員がやっているから大丈夫なんて思ってはいけない

 

事故なんて誰も得しない悪いことです。

でも事故は起きます。

 

それはきっと現場に関わる人の怠慢であり、たぶん大丈夫という根拠のない自信からでしょう。

今日、現場にいる人のせいで事故は起こります。

逆に今日現場にいる人のおかげで事故を防げます。

結局は事故なんて人次第だと思います。

 

如何でしたでしょうか。

 

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