
外壁タイルの目地が、コンクリートの目地とずれているけど大丈夫だろう
ダメです。
外壁タイルが落ちます。
すぐには落ちないでしょうけどそのうち落ちます。
なぜ?どうすれば?を説明します。
興味がある方はご覧ください。
・タイル工事担当である
・外壁タイルって落ちるの?と思う
・目地はクラックを入れるために入れてます。そこは割れます。
【結論】躯体目地とタイル目地を合わせないと落ちる
タイルが剥がれて道路に落ちたと言うニュースは聞いたことがあるでしょう。
あれはタイルが外壁から剥離して落ちたのです。
剥離の原因は
モルタルの接着不足
下地清掃不足による食いつき不良
目地ズレで割れて浮く
この辺が原因でタイルが浮きます。
全部管理しないといけませんが、モルタルの接着不足と下地清掃不足による食いつき不良は見た目の判断は難しく、引っ張り試験などで性能を試すしか確認方法はありません。
しかし、目地ズレは明らかにズレているのでNGです。
なぜNGなのか?
次で説明します。
【現場監督の管理】外壁タイル目地と躯体目地を合わせよう

なぜ外壁タイル目地と躯体目地を合わせないといけないの
それはタイルが落ちるからです。
目地はクラックと呼ばれるひび割れをわざと起こすために入れてます。
目地はわざとひび割れさせてるんです。
理由はコンクリートやタイル下地は収縮するからです。
タイルの下の躯体目地が割れればその上のタイルは割れます。
このように躯体目地とタイル目地がずれていると、目地割れをしたときにタイル下地も浮いてしまい、落下の原因になります。
施工には十分気を付けましょう。
【問題点、解決策】どうすればタイルが落ちないのか
外壁タイルが落ちる理由は接着不良によります。
先ほども言いましたが
モルタルの接着不足
下地清掃不足による食いつき不良
目地ズレで割れて浮く
が大きな理由です。
どうすればよいかを教えましょう。
【現場管理】モルタルの接着不足
外壁タイルの下地モルタルの接着不足でタイルが落ちる場合があります。
厚く下地モルタルをつけすぎたり、薄く下地モルタルを付けすぎたりしてはいけません。
厚く付けすぎれば重さで落ちてしまいますし、薄いと接着力が足りません。
一般的には10mm~30mmの間と言われてますが、一度現場の設計者かタイル工に確認してみましょう。
また、外壁に下地モルタルを塗る時はコテ圧を加える必要があります。
よく「ガリッ」とこすると言われます。
少しやってみましたが、押し付けるようにコテ塗りをすることが大事です。
ふんわり塗ってはいけませんよ。
【現場管理】下地清掃不足による食いつき不良
タイル下地は躯体のコンクリート素地には付きません。
付かないわけではないですが接着力に不安が残ります。
そこで「高圧洗浄」という作業を行います。
これをやらないとタイル下地のモルタルは付着しづらいです。
やりましょう。
下地モルタルですが躯体のコンクリートに付きます。
しかし、コンクリートがジャンカやクラックだらけではいけません。
躯体が割れたり、剥がれたりしてタイルが落下します。
高圧洗浄で脆弱部を除去してから躯体をきちんと補修しましょう。

【現場管理】目地ズレで割れて浮く
躯体目地とタイル目地がズレてタイルが浮くのは先ほどの説明で分かると思います。
では、実際にずれた場合はどのように対応すればよいのでしょうか
対応としては躯体目地を無収縮モルタルで埋めて、新しい目地を作ることです。
新しい目地を作ることで外力は目地に伝わり、新しい目地部にクラックが発生します。
こうすることで新しい目地にクラックが入り、タイル目地部で割れるということです。
目地を埋めた場所は、無収縮モルタルで埋めたとはいえ弱い部分です。
一度補修方法を設計者や監理者に確認をしてもらい、責任を分かち合いましょう。
外壁タイルの検査として打診検査と引っ張り試験をします。
しかし、抜き取りなので全部が健全かどうかは分かりません。
施工管理をしっかり行えば、抜き取り検査だよりの管理にはなりません。
施工管理をしましょう。
現場監督のまとめ
外壁タイル担当なんか中々なりませんが、何も分からないではダメです。
何が悪いかが分かれば、何をしてはダメかが分かります。
勉強しましょう。
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