
玉掛けワイヤーって何t吊れるんだろう
普段何気なく、荷物を玉掛けしてクレーンで吊っているワイヤーですがその基準はご存じですか

鳶さんがやっているから大丈夫!!
では現場管理になってませんよ。
今回お話ししますので覚えておきましょう。
興味がある方はご覧ください。
・玉掛けワイヤーの基準が分からない
・実際に吊っている吊り荷が安全かどうか分からない
・そもそも玉掛けワイヤーとは何だ?
・玉掛けワイヤーのことに詳しくなって現場を安全に管理しましょう。
【結論】玉掛けワイヤーは4分2本で2t(60度の場合)吊れます。

玉掛けワイヤーはどのような基準で選んでいるのか
簡単に言ってしまえば表があります。
頭の良い人が計算してくれたものがあるのでネットで検索すればすぐ出てきます。
それを見ましょう。
ただし、たくさんあるのでどの表を見るかを判断しなくてはいけません。
同じ条件の計算なのに微妙に数値が違います。
今回私がオススメする表はこちらです。※ネットで拾いました。
理由は後で説明します。
【経験】鳶さんですら玉掛けワイヤーのサイズを間違う

鳶さん、今度5tの吊り荷が来るんだけどいくつのワイヤーを用意したらいいかな

そうだな。5分くらいでいいんじゃないか

ありがとうございます。じゃあ2本用意しときますね。
このやり取りはNGです。
お互いが玉掛けワイヤーの能力を分かってないので安全係数があるとはいえ、ワイヤーの選定は間違っています。
先ほどの表を参考にすれば5tの吊り荷を2本吊りの場合は「7分」のワイヤーが必要です。
現場で玉掛けする鳶さんが絶対正しいわけではないことを心の片隅に覚えておきましょう。
【問題点、解決策】玉掛けワイヤーの正しい知識を身に着けよう
ただ何となくワイヤーがあるから使うでは現場管理は出来ません。
しかし、使わないのに「玉掛け」の資格を持っても意味が無いので要点だけ覚えましょう。
【現場の安全】玉掛けのルールを覚える。
玉掛けのルールは【中央労働災害防止協会 安全衛生センター】のサイトに書いてあります。
見たらわかりますが文字ばかりで、とても読む気になりません。
しかし、あえて重要なところと言えば
ロ | つり角度(図1のa)は、原則として90度以内であること。 |
の部分です。
吊り角度には制限があります。
先ほどオススメした表でも90度までしか記載はありませんよね。
たまに120度まで計算している表がありますが、やってはいけないことを計算しても仕方ありません。
ちゃんと知識を付ければ判断できますので勉強しましょう。
【現場の安全】吊り荷の重量感を知る。
玉掛けのルールが分かったところで、まだスタート地点に立ったばかりです。
次は吊り荷の重量感を知りましょう。
単管パイプ4M 50本は何Kgですか?
3*6ベニヤ 50枚は何Kgですか?
D13の鉄筋5m 100本は何Kgですか?
現場でよくある吊り荷ですが、重量がいくつあるか分からないのではないでしょうか
単管は1mで2.7Kgです。4mで10.8Kgです。4m*50本で540Kgとなります。
3*6ベニヤは11Kgです。 50枚で550Kgです。
D13の鉄筋は1mで1Kgです。5mで5Kgです。100本で500Kgとなります。
普段あまり重量の事は考えてないと思いますが、本来は把握をしなくてはいけません。
「重そうだな」と思ったものは調べましょう。
【現場の安全】玉掛けワイヤーの性能を知る。
玉掛けワイヤーは性能表を見ましょう。
先ほどの表を貼ります。
この表に照らし合わせて何Kg吊るから何のワイヤーを用意するか考えましょう。
これで吊り荷を安全に吊ることが出来ます。
また、クレーンの選定もする必要があります。
以前クレーンについて書いた記事がありますので見てください。

現場監督のまとめ
現場監督が玉掛けを知らなくていいやと思ってはいけません。
なぜなら事故が起きるからです。
ワイヤーが切れる。吊り荷が落下する。
事故が起きれば「現場監督は何を管理していたんだ!」
と責任問題になります。
なぜ本人だけでなく現場監督も責任を取らされるのか
現場監督は現場の安全を管理する職業だからです。
今日も一日ご安全に
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