【現場の知識】スリーブを入れ忘れた!?コア抜きすれば良いというわけではありません。

施工管理
落ち着いてる

スリーブ入れ忘れたな。コア抜きすればいいか

なんて楽観的に考えてはダメです。

 

コア抜きは構造体を痛める危険な工事です。

きちんとコア抜きが可能かどうかを確認してからではないと施工できません。

 

じゃあどうすればいいのか?

説明しましょう。

この記事はこんな人におすすめ
・コア抜きをあまり深く考えたことが無い
・スリーブを入れ忘れた
・スリーブなんて後でコア開けすればいいんじゃないのと思う。

 

この記事で伝えたいこと
・コア抜きは構造体を破壊するやばい工事です。きちんと知識を付けましょう。
※この記事は現場のコア抜き施工を保証するものではありません。

【結論】コア抜きはしてはいけない。が、する時もある。

考える
考える

スリーブを入れ忘れたからコアで抜こう

そんなの今の建築業界では通じません。

コア抜きは構造体を痛めるやばい工事だからです。

コア抜きをすることにより、建物が強度的に問題が出てしまうことがあります。

 

ちょっとくらい、1本だけだから・・・

そんなこと言ってもダメなものはダメです。

入れ忘れたことが悪いのですから別の方法を考えなくてはいけません。

 

とはいえ、絶対に無理というわけではありませんが難易度は高いです。

コア抜く方法はありますが、全部の現場で可能かどうかは分かりません。

コア抜きに理解があるか、解決策を見つかるのか

各現場の監理者や上長に確認を取ってから行うようにしましょう。

 

 

【現場ニュース】コア抜きで建て直しをした現場がある

今でも「コア抜き 建て直し」と検索すればトップに出てくるニュースがあります。

恐らく一生塗り替えられない汚点として、その会社の情報は出るでしょう。

 

なぜコア抜きをしなくてはいけなかったのか

理由は図面の整合性が取れてなかったそうです。

 

多分ですが、図面で穴の位置が決まらないから後で空ければいいと安易な考えだったのでしょう。

その結果が建て直しとは大きな代償です。

 

コア抜きが計画の一部になってはいけません。

コア抜きをする必要のない計画をしましょう。

 

 

【問題点・解決策】コア抜きしないためにどうするか

考える
考える

現場でコア抜きしないようにするにはどうすればいいのか

簡単な答えとしては図面を決めてしまえばよいのです。

 

工事を着手する前に図面が出来ていれば、スリーブの間違いは無くなります。

入れ忘れはあるかもしれませんが、それは管理の問題です。

 

工事が始まってからスリーブをどこに入れるか迷うようではダメです。

図面をどんどん決めていきましょう。

 

 

図面が決まらなかったらどうするか

とはいえ、図面が決まらないということも多々あります。

現場が大きければ施工図や設計対応者が決まっており、施工管理社員とは違う動きをします。

 

現場で決めておいてほしいことが決まってないなんてたくさんあります。

では、図面が決まっていなかったらどうするか

 

それは

予測でスリーブを入れてしまう。

開口を大きくする

施工しない

のどれかです。

 

 

予測でスリーブを入れてしまう。
落ち着いてる

大体の位置は決まっているけど正確な位置や大きさが決まらない

 

そんな時はもうスリーブを入れてしまいましょう。

それも少し大きめにして入れましょう。

 

そうして入れたスリーブに合わせて設備配管をしてもらうのです。

本来は図面が決まっているのが正解ですが、図面が決まってない場合の話です。

 

予備スリーブでもよいですし、不要なら塞ぐこともできます。

後でコアを抜くということが無いようにしましょう。

 

 

開口を大きくする
考える

全然設備配管系統が決まらない

さて、困りましたね。

 

そんな時は開口を大きくしましょう。

構造図に記載のある躯体開口が出来る範囲で大きくして開けておけば、構造的には問題ありません。

その開口の大きさで後で何とかなるのかを設備業者に確認をして施工をしましょう。

 

大きすぎる開口も後で塞ぐ方法はあります。

しかし、小さい開口では壊したりコア抜きをしなくてはいけません。

図面が決まらない時の逃げの方法としても一案です。

 

 

施工しない
悲しい

全然何が入るか分からない

もうその壁は施工をあきらめましょう。

どうせ作ったところで穴が無いとか、位置が違うとかでやり直しになります。

 

後で作るのは面倒ですが、後で壊して作り直す方が大変です。

逆打ち工法とかもありますから、今施工しなくても後で何とかなります。

作ってしまえば何とかなるだろうと安易ではダメです。

 

 

どうしてもコア抜きがしたい!!

そうは言ってもコア抜きをどうしてもしなくてはいけない状況はあります。

 

そんな時はこんな順序で物事を進めましょう。

1、コア抜きをする場所の図面を入手する

2、コア抜きの位置や大きさの詳細を調べる

3、設計者や監理者、上長などの責任が取れる人に相談する

4、施工する

5、経過観察をする

 

このような順序でやりましょう。

では一つ一つ説明します。

 

 

1、コア抜きをする場所の図面を入手する

まずはコア抜きする場所の図面を手に入れましょう。

図面は施工図、構造図、設備図です。

また、既存の建物であればすでに配管が埋まっている可能性もあります。

 

面倒だから口頭で言ったところで、そこがどこでどのような穴をあけたいのかは正確には伝わりません。

あいまいにしていると後で問題になった時に「計画もなくやったのか!!」と責任を取らされるでしょう。

悲しい
悲しい

必要だから開けたのに

は分かりますが、こういうまずい問題は結果より「手順」が大事なのです。

 

誰も責任を取りたくないですからね。

責任を取りたくなければまずい問題ほど手順を大事にしましょう。

 

 

2、コア抜きの位置や大きさの詳細を調べる

コア抜きをするのにも位置や大きさがあります。

 

設備図に記載のあるのは、配管の大きさです。

施工するのにほしい大きさではありません。

 

実際にやる業者に確認をして、サブコンであれば墨出しまでしてもらうのが良いでしょう。

穴をあけたのに位置や大きさを間違えたなんぞ、笑えもしません。

 

 

3、設計者や監理者、上長などの責任が取れる人に相談する

さて、どこにどのようなコア抜きをしなくてはいけないのが分かりましたが施工はまだできません。

なぜなら「責任」があるからです。

 

もし、何か問題になった時に独断でやったでは管理能力を疑われます。

というか、コア抜きしなくてはいけない状態がすでに問題なんですけどね。

 

とにかくまずい問題の責任は皆で分かち合うことです。

とはいえ、大した関係もない人に相談をしてもしょうがないので設計者や監理者、上長などの工事や建物に関係のある人に相談しましょう。

そうすれば責任は分散されます。あなたが責められても、いやいやあの人たちにも相談しましたよと答えられます。

 

 

4、施工する

コア抜きの相談や許可が取れたら施工に移ります。

コア抜きにも施工する手順があります。

 

・図面上に設備、電気配管はないか

せっかく穴をあける位置に何か配管があっては穴をあけることは出来ません。

本来は図面上で分かる必要がありますが、見落としていたなんてことはよくあります。

 

しかし、まだ焦らないでください。

コア抜きをしてない状態ならやり直しができます。

もう一度落ち着いて関係者と共にどこに何を空けるのかを検討しましょう。

 

 

・鉄筋の探査を行ったか

コア抜きをしてはいけない理由の大きな要因は鉄筋が切断されることにあります。

鉄筋は構造体として大きな役割を持っていますので安易に切断は出来ません。

まずは鉄筋を切らないでコア抜きできるかを検討するために鉄筋の探査を行いましょう。

 

どうしても鉄筋を切る、又は切ることが分かっているなら設計者、管理者に許可をもらう必要があります。

聞いた話によるとスラブにしても壁にしても体積で強度を保ってるらしいので、欠損率が〇%だからOKのようなことを言ってました。

私は計算式が分からないし、そうなんだぁしか言えませんでしたけどね。

 

 

・水や騒音で回りに迷惑が掛からないか

コア抜きをする場合は、周りにも気を遣わなければなりません。

工事現場内ならまだましですが、仕上げ物などがあると汚れるので面倒です。

 

また、既存の運用している建物内でやる場合は騒音にも気を付けなくてはいけません。

隣で事務作業をしている時に工事音がしていたら苦情になりますからね。

先に説明をしておくことで苦情の方は大分なくなります。

 

コア抜き事態にも気を使いますが、周りにも気を使いましょう。

 

 

5、経過観察をする

コア抜きしたから後は知らないと言ってはダメです。

やはり施工後にどうなるのか、コンクリートが割れてこないかなどを観察する必要があります。

 

毎日とは言いませんが、施工箇所を通る時に意識してみてみましょう。

変化が無ければ良いですが、バキバキに割れてきたらまずいです。

 

また関係者と相談することになります。

経過観察をしましょう。

 

以上です。

 

今まで長々と説明してきましたが、これも全て「コア抜き」をするという作業の事です。

コア抜きなんてしないし、今後もないという方はこの記事自体を読む必要はありません。

 

コア抜きなんて面倒なだけです。

失敗しないようにしましょう。

 

 

現場監督のまとめ

図面を早く決めて、スリーブの入れ忘れがないようにしよう
図面が決まらなく場合の対応を考えよう
どうしてもコア抜きするときは関係者を巻き込もう

 

コア抜きなんてしない方がいいんです。

こういうとコア抜き業者に怒られますが、まあ解体現場とかだと使います。

新築現場では使わないようにしましょう。

 

 

今日も一日ご安全に

 

 

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