道路作業をするに当たり、歩行者用通路の作り方

【外構】
考える
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道路工事をするけど、歩道まで越境してしまうな。
歩行者の迂回路を作らないといけないけど、何かルールがあるのかな?
何を用意すればいいんだろうか?よく分からない

 

という人のために今回は 道路作業をするに当たり、歩行者用通路の作り方 についてお話します。

どうぞよろしくお願いします。

 

おはようございます。ブログ作成者のマサです。
東京の大手ゼネコン勤務で現場監督を20年やっています。
国家資格の「建築一級施工管理技士」を取得済み
現場監督で苦労しているあなたに役立つ情報を発信します。

【悩み】道路工事をするけど何をすればいいんだろうか

いつもは仮囲いの中で作業員用に通路を作っていたけど、道路でやるときは歩行者もいるしどうすればいいんだろうかと悩みますよね。

カラーコーンだけでいいのか?

幅はどのくらい必要なのか?

夜も設置してて大丈夫なのか?

警備員も必要なのか?

などなど経験がない場合は分からないことばかりです。

そんな時には何がルールなのか?となりますが、正解は「道路使用許可証」に書いてあることは絶対守らなくてはいけません。

 

【結論】道路使用は「道路使用許可証」に準ずる

ここから先を読むことで得られる知識

道路使用はどのようなルールに基づいて行っているのかが分かる
歩行者通路1.5mは確保する
安全な通路を設けることが出来る

 

道路の工事ですが、たいていの場合は歩道を工事するため歩行者の迂回路が必要です。

道路を工事するに当たり勝手に工事をしてはいけません。ルールがあります。

 

・道路使用のルール

水道管を工事するなら水道局、電気を工事するなら電気会社などに事前に連絡と打合せが必要です。

ですが、大事なところがもう一つあります。それは警察です。

警察(交通課)は道路を工事することで車や歩行者にどのような影響があるかを知らなくてはいけません。勝手に工事することは出来ないのです。

 

そこで必要なのが「道路使用許可証」です。道路工事の必須書類です。

もし何も分からないという方は、自分の現場で一度は道路使用許可賞を取っていると思いますので調べてみましょう。

おそらく現場が始まっていれば、仮囲いなどの最初の段階で道路使用許可を取らないといけません。

 

道路使用許可証には

作業時間はどのくらいなのか

どのように迂回路を作るのか

警備員は必要なのか

が書いてあります。というか書かないと警察の許可を取れません。

ですので、現場で思い付きで通路を作ったりしてはいけないのです。

道路使用許可は警察と元請の約束ですので、まずは道路使用許可証に書いてあることを守りましょう。

 

・歩行者通路1.5mは確保する

歩行者通路の有効幅は1.5m以上確保しないといけない決まりがあります。

国土交通省より以下のような通達があります。

道路工事保安施設設置基準(国土交通省関東地方整備局)より抜粋
歩行者通行幅は原則として1.5m以上確保すること

 

なので工事をすると狭いから1mでいいだろうとかは通じません。

街中には1.5mもない歩道もたくさんありますが、工事をするに当たり歩行者の通路を確保するのは絶対です。どうしても確保できないという場合はどうしても仕方なく出来ないという理由を警察に相談しましょう。

 

通路を作るに当たりカラーコーンでやることが多いですが、必要なのは有効範囲が1.5mです。

下記の絵を参考にしてみてください。

歩行者の有効範囲はあくまでカラーコーンの内々の寸法です。

たまにカラーコーンの中心中心と勘違いする方もいますが、「有効範囲1.5m」が必要です。

気を付けましょう。

 

より安全な歩行者通路を設けるために行う事

道路使用許可はあくまで警察が許可を出す最低限のことしか書いていません。

工事をするに当たり絶対に安全というわけではありませんし、警察は建築のプロではありませんのでどのような作業でどのような危険があるかまでは分かっていません。そこは建設会社を信用しての許可となります。

その先の安全管理は施工を行う建設会社の責務となります。

工事に関係ない方が怪我をするというのは絶対にあってはいけない事故です。

 

もしかしたら、、、を対策する

ここで昔の事故の紹介をします。

下記をクリックしてみてください。

屋上から鉄パイプ落下 死亡事故

ニュースサイトですので怪しいサイトではありません(笑)

 

見られましたか?当時私もニュースで見ていて他人ごとではないなと思ってました。

事故は屋上から鉄パイプが落下して歩行者に当たり死傷したということになっており、屋上の資材の落下防止措置があいまいだったと書いてありますが、私個人としては正直原因はそこだけではないと思いました。

 

ニュース記事には書いていませんでしたが、もし資材が落ちた場合、歩行者に当たるのでは?という危険予知がなされてないと感じました。

意味の分からない誘導員配置

資材が落ちた場合に当たる歩行者通路

注意喚起がなされていない計画

どれをとっても何のために?が分からない状況でした。

もちろん、屋上で作業しているのでシートなどで囲い、まずは資材が落ちないようにするというのが一番重要ですが、何のための道路使用許可なのか?というのが分からないのはいけません。

 

道路使用許可を取る理由は「工事を行うこと」と「歩行者の安全を確保すること」です。

ですので、道路使用許可を取る時、取った後でも「もしかしたら」「万が一」「そんな可能性もありえる」なんてことは対策をしなくてはいけません。

もしかしたら資材を落とすかもしれない

壁を壊していて万が一、チリやガラが飛んでいったら

歩行者が転ぶ可能性もありえる

ということを出来るだけ対策することが大事です。

 

事故が起きてもいいことは一つもありません。

ひと手間だし、費用も掛かる。たった一日のためにどの程度やるのかとなりますが

「運良く事故が起きなかった」ということは避けなくてはいけません。

 

安全な歩行者通路作り

安全な歩行者通路を作る考え方は「ずり足しているハイヒールお姉さんが転ばないこと」と考えましょう。

ちょっとした段差があれば転ぶ

ちょっとした隙間があればハマる

携帯いじりながら歩いている人が転ばない

歩行者全員が元気で歩きやすい靴で前方をキチンと見て歩いていると思ってはいけません。

 

・ちょっとした段差にはベニヤでスロープを作りゴムマットを敷きましょう。

・ちょっとした隙間が出来ないように通路を固定しましょう。

 

・携帯をいじる人が気付くように音声案内を流しましょう。

と歩行者が工事中の仮設通路で怪我をしないよう万全を期す必要があります。

その対策にプラスして誘導員が必要か?夜間も置いておくなら照明は必要か?などの検討もしなくてはいけません。

費用もある事ですから一概にフルスペックで出来ないのかもしれませんが、安全優先で計画するようにしましょう。

 

 

まとめ

道路使用はどのようなルールに基づいて行っているのかが分かる
歩行者通路1.5mは確保する
安全な通路を設けることが出来る

 

道路での作業は工事に関係ない歩行者がいます。

歩行者としては関係ないのに怪我をさせられるなんてありえない話です。

作業員の安全も守ることも大事ですが、第3者の安全も守りましょう。

 

今日も一日お疲れ様です。

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