こんにちは、ブックマンです。
現場監督は時間がないない言う割に現場に出すぎてませんか。
自分の時間を作らないと疲れるだけです。
現場監督は非常にやることが多いです。本当に多いです。
そんな仕事の多い現場監督ですが、現場にいる時間が多い人がたくさんいます。
その時間を自分の時間に使おうよと言うのが今回のお話です。
・忙しい、時間がいくらあっても足りないと感じる
・事務所に戻るのはいつも夕方
・現場を見てないとなんか不安
現場は指示、確認ために行きましょう。朝と夕方と作業終了時の3回です。
【問題点】いつも時間がない現場監督
最初に確認ですが現場監督の仕事は大きく2つです。
現場管理と施工計画です。
いつも時間がない現場監督には2種類います。
現場に出すぎているか仕事が多すぎるに分かれます。
自分は仕事が多すぎると感じる方は多いでしょうけど実はそうでもない人がたくさんいます。
その見分け方は今日現場に出なかったら忙しいか?という基準です。
現場監督はどうしても朝礼に参加して現場巡回をします。
その後は職人と打ち合わせなどして昼になり、午後も打ち合わせや確認作業などしているとあっという間に夕方です。
夕方からしか時間をゆっくりとした時間を作れないから忙しいとなります。
夕方からの施工計画は疲れた体で眠気と戦いながらになります。
それでは精度や効率の良い施工計画はできません。
もし、今日現場に出なかったとして、忙しくない人は現場に振り回されているだけです。
時間がないというのはよく分かりますが、そんなことを言ってても時間はできません。
まずは現場に出ている時間を見直す必要があります。
なぜ現場にそんなに長い時間いなくてはいけないのか。
現場監督は文字通り現場を監督する立場です。
人をうまく使って現場を管理するのが仕事です。
例えば映画監督はいくら撮影がうまく行かなくたって自分でなんでもやるわけではありません。
それぞれの役割に指示をするのです。
現場監督も同様にそれぞれの役割に指示をするのが基本です。
計画、指示、確認
極端に言えばこれだけを行えばよいのです。
そうは言っても職人が思った通りに動いてくれないから自分でやるしかないという人は、職人が思った通りになぜ動かないのでしょうか。
職人も別にあなたのことが嫌いでわざと違うことをやっているわけではありません。
私の経験ですが現場がうまく動かないのには2つ原因があります。
それはあまり人の話を聞かない人とあなたの説明が悪いの2つです。
人の話を聞かない人
このタイプは経験豊富でしかも現場監督を下に見ている人に多いです。
自分の方がよく分かっていると思い行動してしまうので、仕事自体はよく分かっていても現場の流れとしては間違っている場合があります。
このような時は何度も伝えるということが大事です。
指示するのは必ず指示書が必要です。
指示書は1度渡して伝わると思ったら大間違いです。
その指示書はすぐに机の中に封印されてしまいます。
めげずに「こないだ話した件ですが」また指示書を渡しましょう。作業日当日も渡しましょう。やっている作業員にもどうやるか聞きましょう。
面倒臭いですが最初のスタート地点から人の話を聞かないのできちんと聞くまでしつこく付き合いましょう。
根負けしなければそのうち話を聞いてくれるようになります。
あなたの説明が悪い
指示は明確ですか?いつ、どこで、誰が、何を、どうするかが分かる指示書がありますか。
「あれ」「こんな感じ」とか抽象的な指示を出してませんか
面倒臭いから指示書を用意しないで口、頭で指示をすると職長は職人に伝言ゲームのように伝わります。
伝言ゲームで伝えることは、実は正確には伝わりません。
ちょっとずつやることがずれます。
指示を的確に伝えるために誰が見ても分かる指示書を作る事が大事です。
平面図と写真でどの範囲、どの部分、どのようにが分かります。工程が必要なら工程表を用意しましょう。
とにかく指示は一度で分かりやすくが、一番簡単で間違わないです。
時間がないと言って指示書を作らず、職長と打ち合わせばかりしていたら現場は上手くいきません。
というかその先の計画が上手くいきません。
まずは指示をきちんと出すことで今の現場を職人さんに任せるようにしましょう。
指示書作成は現場監督の仕事ですので時間がなくてもきちんとした指示を出しましょう。
これらをとりあえずクリアした上で時間がないと向き合いましょう。
【経験談】仕事で終電帰りが続く毎日
先ほどはえらそうな事ばかり言ってましたが、私も時間の使い方が悪い時期がありました。
いくらやっても終わらない書類に何度も呼ばれる現場に疲れました。
本当に時間を使いたい施工計画は疲労困ぱいでどんどん先延ばしになり、結局は現場に張り付いて指示をする毎日でした。
そんなことをやっていれば現場が終わってからでは施工計画を行うため時間は少ししかありません。
やることはたくさんあるけどこれ以上やると帰れなくなる。
終電でもいいから帰ろうと毎日時間に追われてました。
この頃を考えるとやはり現場にいる時間が長すぎたんだなと感じます。
・なんとなく何かないかと現場巡回をする。
・職人さんと特に話題もないけど話し込む。
・次の打ち合わせまで時間が中途半端なので時間を潰す。
・現地確認を忘れて先ほど通ったところを戻る。
・書類をなくして現場で探す。
これらのことは実は相当無駄でした。
一度行った場所で全ての確認が出来ればすぐに事務所に戻れるところを、一個確認しては一つ忘れるようなことをしていたので時間がいくらあっても足りませんでした。
時間を無駄にしないために考え方を変えました。
どのように変えたかというと「事務所に戻って計画するために現場巡回をする」ということです。
なにが言いたいかというと優先順位を変えました。
今までは現場が全てうまく行ってないと、事務所に戻って書類の整理や施工計画が出来ないと思い、細かな指示まで出してました。
しかし、現場を全部端から端まで管理しようなんてのは到底無理ですので、8割くらい出来てれば上出来と思うことにして、まずは自分の仕事が遅れて現場に影響が出ないようにしようと考えたのです。
そうすることにより現場の管理もほどほどに、気になった場所があれば写真を撮って後で指摘事項にする。
急を要するようならその場で電話して要件を伝える。
呼ばれても急ぎなのか確認をして行かなくても済むなら行かないと自分の時間を確保するようにしました。
そうすれば徐々に職人さんも現場にいつもはいないと認識してくれてあった時だけ要件を言ってくれるようになります。
今では残業をすることがあっても毎日終電ということはなくなりました。
自分の時間確保がすごく大事です。
【解決策】現場監督がを見るのは1日3回まで
現場を見るのは朝と夕方と作業終了時にしましょう。
もちろん理由があります。
現場を見る理由は設備に不備がないか
職人が予定していた箇所で仕事をしているか
計画を予定している箇所の調査、想像
です。現場に行く目的を明確にしましょう。
設備に不備はないか
作業員が現場を始める時に足場などの不備があったら大変です。
墜落でもしたらとても残念ですし、現場管理は何をしていたのかと問われます。
まずは職人が安全に作業できる環境か確認しましょう。
他にも合わせて水が溜まってないか、資材が整理整頓されているかを見ます。
直さなくてはいけない箇所は写真を撮って後で指導しましょう。
職人が予定していた箇所で作業をしているか
小さな現場ではないと思いますが、大きな現場では現場監督同士で職人の取り合いになります。
予定していた箇所に職人がいないなんてこともよくあります。
朝に職人が予定していた箇所で仕事をしているか確認しましょう。
もしいなかったら職長に連絡をして予定を聞きましょう。
この時に注意が必要ですが頭ごなしに言ってはいけません。
どうしても予定していた箇所をやってないとなぜいないんだ!と口調がきつくなりがちですが、職長にも何かしらの都合があります。
まずは「予定していた作業をまだやっていないけどどうしたんですか?」と聞きましょう。
理由があればそれなりに聞いてあげる必要はありますが、作業はしてもらわないと次の業者が困るとか言えばそれなりにやります。
職長さんは丁寧に言えば分かる人が多いです。
会社からの現場の顔として任せられてるので基本的には現場監督に弱いのです。
なぜ現場監督に弱いかと言えば、態度が悪いと会社に連絡されるからです。
とはいえ、なんでもかんでも会社に連絡されると職長さんも良い顔はしません。
なんでもかんでも会社に連絡することはやめましょう。
とりあえず朝は作業員が予定いていた作業をしているかを確認しましょう。
予定している箇所の調査と想像
現場監督は施工計画をする必要があります。
何もしなくても現場が進むなら一番良いですがそうもいきません。
なので足場が必要なのか、電気が必要なのか、搬入路が必要なのかを考えましょう。
現場の調査で必要なのは写真と寸法です。
まずは写真を撮りましょう。
写真を撮る時は1枚と限らず何枚も撮りましょう。
私の経験ですが、後で見返すと必要な角度で撮れてない。周りの状況が分からない。接写すぎる。見切れている。ブレがある。などで後でもう一度写真を撮りに行く時がまあまああります。今でもまあまああります。
そのようなことがないように1枚で終わらせようとせず10枚くらい撮りましょう。
次に寸法です。
現場現地がまだ何もない状態なら図面で確認するしかありませんが、現地があるなら絶対寸法を測りましょう。
測る寸法は高さ、横幅、長さです。
必要と思われる箇所をどんどん測りましょう。
そしてメモです。
メモしないと必ず忘れます。
何度忘れて測り直したか数えきれません。
メモしましょう。
分かりやすくするために、メモした数値は先ほどの撮った写真に手書きで良いので記入したりすると説明用に分かりやすいですし、自分で見直す時にすごく楽です。
そして工事を想像をする必要があります。想像には知識が必要です。
例えば躯体工事をするに当たり、躯体工事が分からなければどうすれば良いか分かりません。
分からない人は分からないなりに、上司に聞いたり、職人に聞いたり、自分で調べて知識を付ける必要があります。
その場所で何をするのか、何が必要なのかを現地を見ながら想像しましょう。
何かしらの足場が必要なのか、電動工具を使うから電源はどこから取るのか、資材はどこから入れてどの通路をとおってくるのか。資材はどこにおくのか、他の業者はいないのかなどを考えましょう。
自分にできる想定は全てしておき一番現実的な案を選び計画をしましょう。
その他の案はあるかもしれないくらいで考えておき、計画書の作成は必要ありません。
これらが朝に行うことです。
次の巡回は夕方ですが、その前に作業間連絡調整というのがあります。
よく言う打ち合わせです。
昼前後に現場で行うことが多いので、ついつい現場を見たくなりますが一度立ち止まって何を見に行くかを考えて見ましょう。
数時間前に確認した事をまた確認しに行く。
本当に必要ですか?ここは特に用事がなければ、というか用事がないようにして事務所に戻り書類の整理や施工計画をしましょう。
夕方の巡回ですが作業を終了前30分に行くことをおすすめします。
なぜなら次の打ち合わせが現地でできるからです。
明日はどのように進むのか、今後はどこに何をするのかなど、現地で打ち合わせできるのでお互いの理解が深くなります。
また、現場に設備の不備があれば作業員を呼んで直すこともできます。
夕方には朝にし忘れた計測や写真を撮ったり、今後の現場の流れを想像しましょう。
朝と夕方以外に行く必要がある作業終了時ですが主にスポット業者の確認のためです。
毎日来るような業者は明日の確認でも良いですが、今日限りしか来ない業者は作業終了時に作業状況を確認しなくてはいけません。
面倒臭いとか忙しいとかで確認ができなく、電話で報告を受けただけでは現地で間違っていた場合、取り返しがつかないのです。
朝に指示したことがきちんと出来ているか自分の目で確認しないと間違いの元です。
多少面倒ですが必ず見に行きましょう。
以上のようにすれば現場にずっといることはすくなくなります。
大事なことは現場に何を指示、確認をしに行くかです。
余計なことばかり気にしていると本来やりたいことができなくなるので、目的を持って現場巡回をしましょう。
現場監督のまとめ
現場監督は時間がありません。
仕事が多いので時間が短く感じますが、1日24時間は誰にでも平等ですので文句を言っても始まりません。
まずは自分で何が無駄か、何をしなくてもよいかを見つけましょう。
明日からの現場巡回で無駄を見つけることで自分の時間を作れるようになります。
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