
現場なんてあまり見なくても計画出来るだろう
その油断が命取りになる可能性があります。
現場調査をしっかりやるのには理由があるのです。
興味がある方は見ていってください。
・計画したことが実際上手くいかない
・現場状況がイメージできない
・なぜ現場調査をする必要があるのか分からない
・現場調査をしないと計画はうまくいきません。
【結論】現場が図面通りになっているわけではない。現場調査をしよう
現場を調査する理由は現場が図面通りではない場合があるからです。
本来、現場は図面通りであるべきですが、図面は詳細部までは作成していない場合もあるため、現場合わせで施工する場合もあります。
もちろん図面通りになっていることが正しいですが、現状はどうなっているのかを知るためには現場を調査することが一番です。
何のために現場を調査するのかによって、どのくらいの現地を知らなくてはいけないのかを判断する必要があります。
計画のための調査なのか
現場の不具合の調査なのか
記録としての調査なのか
何事もそうですが「何のために」が重要です。
現場があるなら調べましょう。
【経験談】現場調査をしない人は施工計画の精度が低い

先輩、足場の計画が出来ました。確認お願いします。

どれどれ

あれ、ここの壁は出っ張ってなかった?ぶつかって足場が立たないでしょ。

え?でも図面には記載が無いですよ。

仮設か既存か分からないけど実際に壁があるでしょ。現場見た?

えーー・・・ちょっと見ました。

・・・実際作れない計画じゃあダメだよ。やり直し
私も後輩が出来てから、よく人の計画書を見るようになりましたが出来ない計画をする人がいます。
日数、人数的に厳しいこともあるのですが、物理的にできないことを計画する人が非常に多いです。
大きさ的に入らない重機を使ってみたり、建物にぶつかる足場を書いたり、導線がない計画をする人がたくさんいます。
現場を見て考えれば解決する問題も「書けば出来る」と思っているのか物理的に不可能な計画をします。
現場を見れば分かるのに
そんなことがたくさんあります。
別に難癖をつけたいわけではなく、出来ないことは出来ないと言っているだけです。
出来た計画は一度、現場で出来るか見てみましょう。
【問題点、解決策】現場調査は何をするべきか
現場調査と言っても目的によって何を調べるか違います。
しかし、共通して言えることもあります。
それは
・現地写真を撮る。
・寸法を測る。
・図面通りか確認する。
この3つを行いましょう。
現地写真を撮る
現場調査をするに当たり必須なのが写真を撮ることです。
自分で計画するのも、人に説明するのも写真と言うのは事実しか写ってませんので現場を把握するうえで非常に便利なツールです。
自分で現地を思い出すより写真を見た方が鮮明に分かりますし、自分では気づかなかった部分まで写っている時もあります。
注意としては何となく写真を撮ってはいけません。
何のための写真なのかで「見る」だけではなく、「使う」ことが出来ます。
最終的にどのような使い方をするかを考えて写真を撮りましょう。
寸法を測る
現地では寸法を測りましょう。
寸法は数字に表されるのであいまいな表現にはなりません。
目視や写真だけでは数字が分からず、やろうと思っていることが出来るか分からないのです。
現地が広くて平たい状況であればよいですが、そんな状況なら現場調査をする必要はありません。
どのような計画をするか、計画したことが出来るのか
これらを確認するために寸法を測りましょう。
図面通りか確認する
今まで図面と現場は違う。ちゃんと現場を確認しよう。と言ってきましたが
結局一番大事なことは図面通りになっているかどうかです。
図面通りなことが一番いいですし、図面通りでなければ余計な問題が発生するかもしれません。
現場が図面通りであれば図面を使って計画をすればいいのです。
現地で全て図面通りかなんて確認する必要はありません。
自分の計画、工事に関係ある部分だけ確認すればよいのです。
現場調査は現場管理の基本であり、重要な手順になります。
現場の現状も分からずに何かしようとしても大体間違えます。
合っていれば問題なく進むので余計な手間は増えません。
やった後で間違えて仕事を増やすより、やる前にしっかりやった方が手間もお金もかかりません。
何とかなると思わず、何とか出来るというところまで現場を考えてみましょう。
現場監督のまとめ
現場監督を何年続けてようと現場を知らない人が何を言おうと伝わりません。
逆に現場をよく把握して、出来ることと出来ないことを把握していればきっと皆に伝わります。
現場を把握していないのに現場管理は出来ません。
よく現場を見ましょう。
如何でしたでしょうか。
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