
左官屋さんが使う材料の違いが良く分からない
左官材は材料が多くてどこに何を使うのか
成分がどうとか難しくて分からないかと思います。
初級編ですが「モルタル」と「無収縮モルタル」と「グラウト」と「補修材」の違いをお話ししたいと思います。
興味がある方は見ていってください。
・左官材の違いが分からない
・どこに何の左官材を使えばよいか分からな
・左官材の種類を覚えて、施工管理を楽しよう
【結論】モルタルは仮設、他は躯体に使う
左官材は色々な種類がありますが、用途を考えるとそこまで多くはありません。
モルタルは仮設に使います。
無収縮モルタルは躯体の大きな欠損部に使います。
グラウトは小さな基礎や躯体の隙間に使います。
補修材は躯体の欠損部に使います。
この違いは何なのかというと材料の性質によります。
モルタルはセメントと砂を混ぜて作りますが強度が弱く、一般的な躯体には使えません。
強度が弱いですからね。仮設に使いましょう。
無収縮モルタルは無収縮と呼ばれるだけあって乾燥によって小さくならないため、躯体に隙間が出来ません。強度も強く、躯体の大きな欠損に使います。
グラウトは流動性があるため強固な基礎を作ったり、隙間が小さく練って使うような左官材が入らないところに使います。
補修材は躯体の欠損部の補修に使います。樹脂が混ざっているため施工がしやすい・・・らしいです。
次に具体的にどのような場面で使うのかを説明したいと思います。
【図面あり】具体的な左官材の使い方
左官材は躯体の欠損状態により補修方法が違います。
まずは躯体がどのように欠損しているかを把握することが大事です。
躯体の欠損にはレベル分けがされています。
JASS5にも載っているの思いますので気になる方、もっと詳しくなりたい方はぜひ購入を検討してみてください。
このように躯体の状況により左官材は何をしようするかが変わりますので、よく確認しましょう。
カタログのスペックを見て、使い方を知ろう

コンクリートの状況により、左官材を使うことは分かったけど何を使えばいいのだろう
そんな時はカタログを見ましょう。
突然質問ですが左官材に一番詳しいのは誰でしょうか
お客さん?
設計者?
現場監督?
左官屋さん?
どれも違います。
一番詳しいのは製作者である「メーカー」です。
左官材を作った人がどのように使えばよいかを知っています。
そしてその情報はカタログに記載してあります。
例を見てみましょう。
一例ですが現場でよく使っている左官材料です。
見づらいという方はPDFを下記に置いておきますのでクリックして参照してください。
このカタログを見て、へー ほー ふーんで終わってはいけません。
全部書いてあることが大事ですが、突き詰めて2点だけ大事なことがあります。
まずは塗圧です。
補修材は材料により塗れる厚みが決まっています。
このカタログだと15mmまでが限界です。
それ以上になると、この左官材では対応が出来ないので違う材料を使いましょう。
もう一点は一度に塗れる厚みです。
全面補修だと一度に塗れるのは8mmまでです。
そうカタログに書いてあります。
他の事も大事ですが、水分量や練り混ぜ時間などはその時に立ち会わないと分からないため、現場監督がずっと張り付いて監視するわけにもいかず管理がしづらいです。
しかし、この2点は別です。
その日の最後に見て、8mm以上塗っていたり、15mmの欠損部に使っていたりすれば間違っていることが分かります。
どの材料を使うかはカタログを見ましょう。見ないと分かりません。
現場監督のまとめ
左官は現場で上手にコンクリートが打設できれば、Pコン埋めくらいしかやる必要がなくあまり出番がありません。しかし、コンクリートの打設が下手であればどんどん補修が必要になります。
左官屋さんには申し訳ありませんが補修なんてない方が手間やお金がかかりません。
コンクリートの補修も大事ですが、まずはコンクリートが上手に打設できるようになりましょう。
如何でしたでしょうか。
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