
作業の高さは手を伸ばせば2.4mくらいは出来るだろう
それでは作業は出来ません。
作業をしているのは機械ではなく、人間ですのでどの高さがやりやすいか、やれるのかは決まっています。
説明しましょう。
・足場の高さ設定をいつも悩む
・作業員がどの程度の高さまで作業できるのか分からない
・作業員が仕事のしやすい作業床を作り、効率よく仕事をさせましょう。
【結論】作業床の高さは作業する位置から2Mに設定する
作業床の高さは作業する位置から2M低く設定をしてください。
いつも足場などの計画で悩む人は何を基準に計画すればよいか分からない人だと思います。
もう一度言いますが、作業床の高さは作業する位置から2M低く設定をしてください。
これにはそれなりの根拠があります。
まず、日本人の平均身長です。
年齢で少し代わりますが170cm~173cmが平均身長です。
そして、これにヘルメットを被せると大体180cm前後になります。
これで歩いて上下に少し変動があったとしても185cmくらいでしょう。
もし、天井がある。又は天井を作る場所でいちいちかがまなくてはいけないようでは、作業の効率は下がります。
実際に天井高さから180cmで設定したことがありますが、これがやりづらい。
天井を作る前は良いですが、天井のLGSを組み始めてからは常にかがむことになります。
この足場は作業員さんからも不評でした。

じゃあ、190cmでも良いのでは?
となりますが、作業員は荷物を持ちます。
肩に担いだりもしますし、立てて物を運んだりします。
作業床の高さが頭に当たらないギリギリでは物は運びづらいのです。
足場の高さをもっと低くすると手が届かなくなり、作業が出来ません。
正確には手は届くけど作業が出来ません。
ベストな高さは2mが良いです。
作業床の高さで迷うようなら作業位置から2mで設定しましょう。
【例外】作業床の高さが作業位置から2mじゃない方が良い時
作業床の高さは作業位置から2mが良いと言いましたが、例外はあります。
例外の例を出してみましょう。
パラペットを作る時
手すり兼用足場の時
天井の高さが均一ではない時
このようなことが考えられます。
一つ一つ説明しましょう。
【現場の作業床の高さ①】パラペットを作る時
パラペットを作る時は作業床の高さをパラペットの足元より少し低くしましょう。
これは、パラペットの足元の作業が多いからです。
鉄筋を結束したり、型枠を建てたり、補修したり、シールしたりします。
作業床と同じ高さ、又は作業床が高い場合は工具が使いづらく作業がしにくいのです。
パラペットのための足場であれば、このようにしましょう。
【現場の作業床の高さ②】手すり兼用足場の時
足場との境目に人が立てるくらいの構築物があるならば、足場は手すりを兼用しなくてはいけません。
床の高さからは大丈夫でも、構築物の上に立った場合に手すりの高さが足りないのでは法違反になります。
手すりは法律で85cm以上と決められております。
https://www.mhlw.go.jp/bunya/roudoukijun/anzeneisei26/dl/01.pdf

ちょっとくらい大丈夫だろう
はダメです。
もし、作業員が落ちたら捕まるのは計画、管理しているあなたです。
法律を守りましょう。
【現場の作業床の高さ③】天井の高さが均一ではない時
天井の高さが違う場合は広い面積を優先して作業床の高さを設定しましょう。
高さが低くなり、多少やりづらくても床がフラットの方が作業員に好まれます。
但し、段差が大きい場合は作業がやりづらいではなく、作業が出来ない場合があります。

じゃあ、結局どのくらいの高さまでなら出来るのか
答えを持っているのが実際にやる作業員ですので聞いてみましょう。
作業床をきちんとできるなら、それは作業効率を上げることになります。
よく、鳶さんが面倒だから鳶さんのやりやすいようにすると実際にやる作業員がやりづらいということがあります。
基準をもって計画・管理をしましょう。
現場監督のまとめ
基準さえ決まれば、後は計画するだけです。
どんどん仕事を終わらせていきましょう。
今日も一日ご安全に
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