
2024年4月から残業時間が制限されるって本当か?
国がいよいよ本腰を入れて残業時間の制限を作るようになりました。
世界的にも一般的にもおかしな条件ばかりでしたので、改革をしたのでしょう。
ではどのようになっていくのか説明しましょう。
・残業時間が制限されるとどうなるか知りたい
・残業時間が制限されても仕事量は減りません。
【結論】残業制限後は「効率良く」しないと仕事が終わらない

残業時間が制限されれば仕事が減るのかな?
答えはNOです。
仕事の量は経営者や営業に左右される部分が多いと思います。
普通に考えれば「残業が出来ない」から「仕事をたくさんできない」となりますが立場が違う人から考えると次のようになります。
「残業が出来ない」から「どうすれば今の仕事量が出来るか」になります。
変な話ですが残業ありきで頑張っている営業利益が普通の利益となっているのです。
一か月80時間も残業すれば単純に考えて残業していない場合の1.5倍働いています。
だから残業代とかはありますが、今は単純に考えて利益も1.5倍なんです。
じゃあ今の1.5倍の利益が1倍になって会社は大丈夫か?
そうなると今の給料が下がってもいいのか?
では今の仕事量を残業制限の中どうやるのか!!となってくるわけです。
残業できないなら仕事を減らせと言っても土地代や借家、リース品などの料金は据え置きです。
一つの工事が伸びれば伸びるほど、人件費以外はコスト増になります。
仕事は減り、儲けも減り、給料も減ります。
とならないために強引な考え方ではありますが、今の仕事をどうすれば時間内に終わらせることができるのか考えなくてはいけません。
効率よく仕事をしなくてはいけないのです。
今でも十分効率よく仕事をしていると思っている方は多々いるでしょうが、それ以上に効率よく仕事をする必要があります。
仕事量は減らないが仕事する時間は減る!!
これからはそうなります。
【未来】残業制限の中、どのように仕事をしていくか

効率よくなんてさー、そんな簡単なわけないじゃん
確かに効率良くすることは簡単ではありません。今までのやり方を変えなくてはいけないのでむしろ効率が下がるのでは?という疑問もあるかと思います。
効率化と言ってもITや機械の導入といったコストも仕組みの手間もかかるようなことはとりあえずしなくても効率化は出来ます。
今一度、今ある環境の中ですぐに出来てどうすれば効率化できるかを考えてみましょう。
まずは考え方です。
いくらすごい機械やITシステムをしたとしてもどのように効率化を進めるかのイメージがないと効果は半減します。
いくつか案を出します。

これ良さそうだな。確かにこれは大事だ
と思う部分があればぜひ採用をしてください。
【解決策】効率良くする案
では仕事をどのように効率よくしていくか案を出していきます。
①整理整頓
まずは基本であり、至上である「整理整頓」です。

あれ?あのデータどこだっけな

あの書類どこだー!?
となる時はありませんか?私も時たまあります。
探す時間は何も作られてない無駄な時間です。
探す時間を減らすことが出来れば、もっと仕事が効率よく出来るようになります。
でもどうやって?となりますので私のやり方ですが参考にしてください。
データ(PC内)の整理からです。
PCの整理は便利な反面、どこに何を入れたか忘れやすい欠点もあります。
作ったはいいが何をどこに保存したか忘れたなんてことはよくあります。
そこで活用するのが個人フォルダとショートカットです。
まずは個人フォルダを作成し工事関係のデータを入れましょう。
よく共有フォルダやフォルダ分けをしてどこにあったか忘れる事があります。
まずは個人フォルダに入れる。その中で仕分けすることで「どこに保存したか?」を忘れないようにすることが出来ます。
個人フォルダでどうやって分けるのかとなりますが、まだ決まってない方は下の図を参考に作成してみてください。
この図のようにフォルダ分けをすることで何がどの辺にあるか予想がつきます。
細かく分けすぎると、どこのフォルダに入れたか分からなくなりますので、まずは大きく分けることが大事です。
その後に、もう少し分けた方がいいかなとなりましたら必要な分だけフォルダを作成しましょう。
最初から気合を入れてたくさんフォルダを作ったら、フォルダはあるが中身がないというフォルダがたくさんできてしまいます。
最初は少なめで徐々に増やすことをお勧めします。
②資料の共有化
次に大事なのが資料の共有化です。
現場監督は自分一人だけ仕事ができてもダメです。周りの人も上手くいくことで自分に余計な仕事を降りかかるのを未然に防ぐことが出来ます。
よくあるのが「あの資料どこにあるの?」「今すぐ資料用意して」に対しての対応が意外と時間がかかります。
自分では分かっている、又は自分でもどこへ行ったか分からないということがあり、自分の業務ではないけれど時間がかかってしまうことがあります。
そうならないようにしなくてはいけないのが資料の共有化です。
資料がどこに何があるのかを見て分かるようにする必要があります。
資料には紙とデータがあり、これらをQCDSEに無理やり分類して保管する必要があります。

QCDSE?
となる方は説明致します。
Q=クオリティ、品質
C=コスト、お金
D=デリバリー、工程
S=セーフティ、安全
E=インバーアロンメント、環境
という意味です。
工事の資料はほぼこれらに該当します。又、QCが一緒の資料だったり、議事録はどこなのか?はよくありますので社内で話し合い何をどの分類にするかは決める必要はあります。
そしてどの棚かを表示して、聞かれなくても探してる人が見つけることが出来ることが大事です。
データも同じでどこに入ってるか何となくわかる必要があります。
資料の共有化で聞かれる時間、探す時間、教える時間を短縮することが出来ます。
自分だけ分かるという視点から少し変えて、皆にも分かると言うことが仕事の効率化になります。
③手戻り作業をしない
仕事で手戻り作業になると手戻りともう一度作り押しという2倍の手間がかかります。
手戻りは時間、労務、コストの面から何も良いことはありません。
誰も手戻り作業、言い換えれば間違えたいわけではありませんが実際に起きるのも事実です。
ではどすれば手戻り作業をしなくて済むのかといえば「知識」と「確認」が必要です。
現場監督の仕事は建物を建てることです。
建物を建てるのは建築基準法、JASS、設計図などのルールがあります。
現場で収まりが悪いとか時間がないとかでルールを逸脱すると、それはルール違反となり手戻りの対象となります。何が正解なのか、何をしたらだめなのかを知っていることで間違いを格段に減らすことができます。
よく上司が言っていたから、職長が言っていたからと聞くことがありますがそれは正解ではありません。
上司や職長も知識がなければ間違いですし、やり直しにもなります。
しかし、間違いのない知識であれば間違いではありません。
間違わないということが手戻りをなくす大事なことですので、知識を身につけましょう。
他に手戻りを減らす方法として「確認」です。
現場監督は自分だけ分かっていても、それが周りの関係する人に伝わってなければ意味がありません。
自分は間違ってない!なんて言っても、結局手戻りしては意味が分かりません。
そのためにやることは確認です。
自分の考えていること、計画していること、また相手が考えていること、あいまいなことなどを確認し、作業をする前にわからないことを無くしていることが大事です。
間違いとしたとして、そんなことは知らないなんて口論しても時間とお金の無駄です。
自分、上司、職長が知っていればそうそうやりたいことを間違えることはありません。
確認をめんどくさがらず、堂々と確認していきましょう。
④仕事を全部やろうとしない
残業時間が減り、今までの仕事を少ない時間がどうやるのかという課題に「頑張れば!!」なんて通じません。
もし、頑張って終わるならほんとに頑張らなくてはいけないときにそれ以上頑張らなくてはいけません。
マラソンで例えるならずっと長距離走をやってきて、そこでダッシュが入るようなものです。
体力がつくことはよいことですが疲労してはよいパフォーマンスが出せません。
ではどうようにやるかといえば仕事を全部やらないでください。
何を言うの?と思うかもしれませんが、仕事をやるなと言ってるわけではありません。
自分一人で完璧を目指さないでください。
ではどうやって?となりますが
一人だけの仕事はなかなかうまくいきません。
まずは仕事を始めるにあたり、方向性を関係者と相談しましょう。
何のために何を求めているのかを間違うと仕事を間違います。
工事でも計画でも途中途中で相談をしましょう。
良い意見や悪いところを指摘してもらえるし、相談することで相手も責任もってその仕事に取り組みます。
最初から完璧な工事、計画を目指すのはよいですが独りよがりではだめです。
自分だけで完璧にしようとすればするほど他の人の意見が聞けなくなり、次第に聞かなくなります。
現場監督という立場は良くも悪くも強力です。
現場監督が責任を負うという、失敗しても何とかすることを考えなくてはいけません。
まずは失敗しないことだし、関係者が仕事に納得して進んでいるならそんなに間違うことはありません。
自分で100の仕事をやるわけでなく、100の仕事を把握し、任せるところや簡単にできるところを見極めて仕事をしましょう。
現場監督のまとめ
残業は別にしたくてもしてるわけじゃないですが、仕事が多いと必然的に残業して仕事をしなくていけません。
今の仕事を今のやり方で集中して早くやる。これも大事ですがそれ以上になると難しくなります。
仕組みを作ることや周りの人の協力で今の労力で仕事をやりきることができます。
一度、今の仕事、次の仕事がどんな仕事でどんなふうにやることで簡単になるか考えてみましょう。
今日も一日ご安全に
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